266号表紙

No.266(平成6年12月)

特集:

私の学んでみたい街・神戸 part.2

私の学んでみたい街・神戸 part.2

(左)
神戸研究学園都市は若々しい街だ。ショッピング施設のキャンパススクエア前では、いつも生徒や学生、親子連れなどがくつろぎ、おしゃべりを楽しんでいる

写真

神戸の教育・文化の核をめざして

神戸研究学園都市
大学連絡協議会
多彩な共同事業推進
 神戸研究学園都市は、大学をはじめとする研究・教育施設と良好な住宅が一つにとけ合い、研究者・学生と住民が自由に交流できる若々しい街です。
 平成六年二月現在約四千三百戸、約一万三千人が生活。また、所在する四大学一高専(神戸芸術工科大学、神戸市外国語大学、神戸商科大学、流通科学大学、神戸市立工業高等専門学校)の学生定数は計九千二百人にのぼり、平成八年には神戸市看護大学(仮称)もここに開学する予定です。
 そして四大学一高専では、早くから神戸研究学園都市大学連絡協議会を発足させ、各大学・高専の特色を生かしながら、相互に協力して、これからの神戸における教育・文化の核としての発展充実をめざしています。

 主な共同事業は
 ●地域に開かれた大学としての活動(合同講演会・国際学生フォーラムの開催。キャンパスネットワーク〈情報誌〉の発行)
 ●教育・研究のための大学間相互協力(学術情報ネットワーク化の推進、共同利用施設建設の促進、相互聴講許可制度の検討)
 ●大学間の学生・教職員の交流(合同スポーツ大会の開催、学園祭共催行事の実施)などです。

 なお、一般的にニュータウンは居住者、来街者ともに街に不案内です。特にこの街には大学などを訪れる来街者が多いので、分かりやすくするため市営地下鉄学園都市駅前や主な交差点等に、景観に配慮した歩行者誘導サインを設置。デザインとしては、学園都市のイメージを表現するため、ローマ神話の学問の神「ミネルバ」の使いであるフクロウをマスコットとしてあしらっています。

「まちをたのしく、まちをたのしむ」
神戸環境学園都市大学連絡協議会 第5回合同講演会
 神戸研究学園都市大学連絡協議会の共同事業の一つとして、第五回合同講演会が十一月十二日、神戸市立工業高等専門学校で開かれ、神戸芸術工科大学の田中直人助教授が「都市環境デザインと看板・広告・標識ーサインはまちづくり」、神戸市立工業高等専門学校の尾崎進教授が「快適な光環境とは」について講演しました。
 今回の合同講演会の総合テーマは「まちをたのしく、まちをたのしむ」。近年、人々の考え方が「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へと変化し、都市景観や地域文化についてもその傾向を映し出しています。
 そこで表情のある街並みの看板や広告、公共の案内標識等の"サイン"に注目して、都市環境をデザインしたり、また、楽しさや快適性を考慮した光環境を演出するなど、人間生活に豊かな潤いを与える環境づくりについて考えてみたい、というのがテーマのねらいでした。

  • 写真神戸研究学園都市歩行者誘導サインのフクロウ
  • 写真神戸研究学園都市のユニバードームと彫刻「思い出」(山本正道作)。'85ユニバーシアード神戸大会(昭和60年)期間中、ここで参加国選手の交流行事がにぎやかに行われ、その後ユニバードームと名付けられた。街のコミュニティ・プラザである
  • 写真第5回合同講演会の会場
神戸市看護大学(仮称)建設着手 平成八年四月に開学予定

神戸市看護大学(仮称)完成予想図

 市立初の神戸市看護大学(仮称)が平成八年四月の開学をめざし、このほど建設工事に着手しました。
 設置場所は、西区学園西町三丁目。約五万uの広々とした敷地内に、"やさしさとつよさ"を設計テーマとして、鉄筋コンクリートニ〜四階建ての本部・研究棟、講義・演習・実習棟、図書館、体育館、学生会館を建設します。建物は異国情緒豊かな中南欧風のデザインとし、周囲の環境との調和に配慮した低層分散型の施設配置となります。また、図書館、体育館、学生会館等を地域に開放、編入学生の大幅な受け入れや公開講座の開催を積極的に行うなど、開かれた大学をめざしています。
 学生定員は四百名(一学年定員八十名、三年次編入学定員四十名)。

神戸市外国語大学

 今年春、画期的ともいえるカリキュラムの抜本的改正に踏み切った。従来の一般教育と専門教育という区別を廃止し、幅広い教養と専門的知識を4年間で修得できるようにしたこと。つまり、今までは押し付けられた科目だけしか取れなかったのを、自分で学びたいことがかなりできるようになった。この改正は、学内活性化に向けて今後も大きな効果を生み出すことだろう。博士課程まで完備した本格的な大学院をめざす動きも急速に高まっている。
 日本が第2次世界大戦に敗れた翌年の昭和21(1946)年、戦災の廃墟の中から、「国際文化都市」をめざす市民の大きな期待を担い神戸市立外事専門学校が誕生。同24年、神戸市外国語大学へ昇格した。以来半世紀、高い語学能力、広い国際知識、基礎的教育を備えた国際的人材の育成をめざし、この間、外国学研究所設置、神戸研究学園都市への全学移転、外国語学部ではわが国唯一の国際関係学科の増設などいろいろ充実策がとられてきたが、内外のめまぐるしい変化に対応して、さらに新しいステップへ踏み出したといえる。

■西区学園東町9、TEL078-794-8121 市営地下鉄学園都市駅から徒歩約1分

  • 写真正門付近から学園都市駅方面を望む。クスノキの並木が落ち着いた雰囲気を漂わせている
  • 写真外国語大らしいユニークな応用視聴覚教室での語学の演習。同教室では、同時通訳設備を利用した多言語による小国際会議や討論などの演習も可能で、その様子を備え付けのカメラを使ってビデオ化することもできる
  • 写真語劇祭の練習(ロシア学科)。語劇祭は、各学科の学生が日ごろの語学学習の成果を演劇を通じて発表し、また異文化への関心を高めるため開学以来行っている伝統行事。今年は12月10、11日の両日、シーガルホール(神戸文化ホール小ホール)で開かれた
  • 写真視聴覚ライブラリーにあるテレビの送受信装置。各国のテレビの画像を生で見ることができ、それを学内の教室に送ったり、ビデオで録画して教材を作ったりする
  • 写真インターネット。大学や行政機関など国内外と接続しており、学術情報の提供や他大学との共同研究などに取り組んでいる
  • 写真中国からの帰国子女にボランティアで日本語を教える中国語学科の学生。神戸日本語教育ボランティア協会が毎週3日、外大の同窓会館で行っている

神戸市立工業高等専門学校

 基礎から新しい高等技術まで幅広い教育を行う高等教育機関である。特色は、中学を卒業して入学し、高校・大学を通じて学ぶ内容を大学入試などにまどわされることなく、5年間の一貫教育で修得できること。また理論だけでなく、少人数での実験や実習で実践的技術者の育成をめざしていること。そして平成2年に神戸研究学園都市に移転したキャンパスは、広々とした広場や中庭、近代的な建物など開放感にあふれ、設備面でも最先端の機器や実験研究室を完備していること、など。
 学科は機械工学、電気工学、電子工学、応用化学、都市工学の5学科。卒業生の約2割が国立の大学工学部などの3年次に編入学。高校を卒業後、同校の4年に編入学する学生は毎年1割程度いる、
 また、近い将来に大学の3、4年に相当する高専専攻科の設置も検討している。
 就職率は100%。最近の不況下でも求人は10倍を下らず、産業界の強い期待がうかがえる。以前は男子中心だったが、現在は約1割が女子で応用化学科では約半数を女子が占める。
 昭和38(1963)年、市立六甲工業高等専門学校設立。同41年、現校名に改称。

■西区学園東町8、TEL078-795-3311 市営地下鉄総合運動公園駅から徒歩12分。同学園都市駅から徒歩15分

  • 写真全国高専大会で優勝を果たし喜ぶバレーボール部員
  • 写真10月に北区の市立フルーツ・フラワーパークで行われた「'94朝日ソーラーカーラリーIN神戸」に初出場した神戸高専の「KCCT1号」。初日は最高速33.87キロで、シャープ学生クラスで3位
  • 写真'94NHKロボットコンテスト(十月三十日)で、近畿地区高専十ニチームの中で優勝し、全国大会の出場権を得た神戸高専の「乳母車」。機敏な足回りと適確なショットが武器だった
  • 写真別棟に設置されている高電圧工学実験室。800KV衝撃電圧発生装置があり、稲光も発生させることができる
  • 写真グラウンドの開放。日曜日は一般に開放しており、抽選するほど申し込みがある

流通科学大学

 社会の現実に根ざした「実学」を基本に、国際的な人材の育成につとめ、広く社会に開かれた大学をめざしている。
 特色の一つは、流通を科学する実践教育。第2は、国際的視野。語学教育はもちろん、海外流通事情視察など独自の海外研修プログラムがある。そして第3は、開かれた大学。図書館など大学施設の開放から留学生、帰国子女、社会人の積極的受け入れ、また、流通科学研究所を受け皿として産学共同研究を進めている。
 実学を実践するカリキュラムに、ローソン流科大実習店での実習、3・4年次で行われる企業実習、さらに日本を代表する各界トップによる企業論特別講義がある。企業実習は毎年50社以上、また特別講義は有名企業の社長・頭取がわざわざ大学に出向いて講義する熱の入れようだ。
 学部の構成は商学部(流通・経営・ファイナンス・サービス産業学科)と、情報学部(経済情報
・経営情報学科)。実学本位が産業界の高い評価を受け、女性を含めた就職率は100%、新しい大学としては異例といえる。

■西区学園西町3、TEL078-794-3555 市営地下鉄学園都市駅から徒歩約7分

  • 写真キャンパスのシンボルマークともなっているベルタワー。しかし、「時間の束縛から解放され、無限の時間を有効に使おう」というコンセプトからベルはない
  • 写真400台収容の駐車場。車での通学を認め、学内にこんな広い駐車場を持つ大学は都会では珍しい
  • 写真ビール会社での企業研修。学生の希望に応じた業界の企業で約5日間、実務研修を受ける。参加する学生は、社会人としての心構えやビジネスマナーを身につけるため、1泊2日の事前研修を受講
  • 写真中国語の授業。英語とともに、流通事情の進展をにらみ中国語の学習には特に力を入れている
  • 写真ロ−ソン流科大実習店での実習。流通のシステムが最も分かりやすく凝縮されたのがコンビニエンスストアとの認識に立ち、店の実務責任者らが講義を担当する
  • 写真昼食時の学内レストランUMD。セルフサービスで一般にも開放されている
  • 写真カードを使ってコンピューター演習室に入る学生。
  • 写真身動きできないほどの人でにぎわう流行祭'94(大学祭)

神戸商科大学

 全国最初の公立新制大学として昭和23(1948)年に誕生。当初は経済、経営の2学科だったが、その後、管理科学科(昭和38年)、国際商学科(同55年)を増設。また経済学、経営学の2大学院研究科(博士課程)が設置された。前身は兵庫県立神戸高等商業学校(昭和4年設置)。平成2年、垂水区から現キャンパスへ移転した。
 特色は少人数での全人的教育。なかでも重視されているのは学生全員が初年次からゼミに所属してマン・ツー・マンの指導を受ける制度で、学生と教授、あるいは学生間のさまざまな交流は卒業後も続いている。国際交流も盛んでエバーグリーン大学(アメリカ)、西オーストラリア大学(オーストラリア)と行っている学生交換の留学制度は、「単位の互換」を前提としており、留学先で取得した単位は、卒業単位として認められる。

■西区学園西町8、TEL078-794-6161 市営地下鉄学園都市駅から徒歩約10分

  • 写真キャンパスのレンガ舗装に見られる放射線状のデザイン。上空から見ると、いっそうはっきりと若さと躍動感が感じられる
  • 写真商大祭の朝市。地域に根づいた学園祭として広く知られ、とくに朝市は野菜や果物が新鮮で値段も安いとあって、大勢の地域の人たちでにぎわう
  • 写真経済研究所にあるEU資料センター。EU指定のセンターとしてEUから資料の無償提供を受け、昭和五十七年に、全国に十九か所あるうちの九番目のセンターとして開設(兵庫県下では商大のみ)。一般の人も資料閲覧室で見ることができる
  • 写真朝日を背に黙々と講義室へ急ぐ学生。午前9時前から登校する学生が増えてくる

神戸芸術工科大学

 芸術工学、つまり総合的なデザインの教育・研究の場として平成元年、神戸研究学園都市に誕生した。環境デザイン、工業デザイン(プロダクトデザインコース、ファッションデザインコース)、視覚情報デザインの3学科で構成。平成5年4月に大学院(修士課程)も開設され、来年4月の開設を目指し、博士課程の設置準備中である。
 キャンパスは、神戸の異人館街「北野」などに見られる、傾斜を生かした趣のある街をイメージ。東西に走る2本のコロネード(柱廊)と中央広場が大きな特徴となっている。デザインという創造活動において、勉強も遊びであり、遊びもまた勉強といった雰囲気が色濃く漂っているような大学だ。
 ユニークなカリキュラムの一つに、3年次に行う学科間プロジェクトがある。全学科の学生・教員が専門の枠を超え、自由に干渉し合い、同時に専門性を発揮して協力し合うことでデザインの総合性を学ぶ。プロジェクトを組んだ学生が街へ出て、ケーキ
屋さんの店舗、設備、ユニフォームなどを考察し、結果を店に提案したケースもある。

■西区学園西町8、TEL078-794-2112 市営地下鉄学園都市駅から徒歩約6分

  • 写真テーマを決めて学科間プロジェクトの創作に取り組む学生。アートの雰囲気を楽しみながら手作業をする学生や、真剣な目でビデオを編集する学生など表情はさまざま
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  • 写真コンピューターによる織機の実習。コンピューターに柄を入れると、糸の上げ下げを機械に指示し、そのままのデザインで職り上げていく
  • 写真エイズ啓発のビデオコンクールに応募、「1994年世界エイズデー・インKOBE」(12月1日)で表彰を受ける芸工大代表
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    大学祭にも登場したエイズの啓発コーナー

    写真アパレルデザインコースの学生が制作した身体障害者向けのフォーマルウェア。身体障害者にはフォーマルに着る衣服がなく、既製服では着用着脱時に困難があるうえ、着てもすぐに形が崩れてしまうという現状を調査した上で制作した
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    神戸高速の新開地駅と高速神戸駅を結ぶ地下通路「メトロこうべ」に設けられた、芸工大生の絵画作品を展示する専用ギャラリー。今年3月から展示されており、殺風景な壁面に彩りを添えている

    写真キャンパスの大きな特徴となっているコロネードと中央広場。広場の芝生は冬の季節以外は青々としている

神戸学院大学

 明石海峡大橋を間近に望むキャンパスを訪れて真っ先に気付いたのは、学生数が多くなったことと、施設の充実ぶりである。
 創設は昭和41(1966)年。当初は栄養学部栄養学科だけだったが、翌年には法学部、経済学部、その後も薬学部、人文学部が新設され、さらに今年春、法学部国際関係法学科が増設されたことで、人文・社会・自然のバランスのとれた5学部8学科を擁する総合大学に発展した。また大学院も6研究科(うち3研究科は博士課程)がある。「真理愛好・個性尊重」の建学の精神のもと広く深い人生観、世界観を培い、積極的で、創造的な社会人、世界的視野を持つ国際人の養成を目標とする。学生総数9,500余名。
 一方、最近完成した主な施設では800名収容のメモリアルホールや視聴覚教室のある9号館(昭和63
年)、地上9階、地下1階建てで1階から6階までエスカレーターを備えた講義室棟11号館(平成6年)などがあり、現在も第2図書館の建設が進められている。
 施設の整備が一段落すると、内容の活性化に向けて本格的な取り組みが始まる。

■西区伊川谷町有瀬、TEL078 974-1515
市営地下鉄伊川谷駅から市バスか神姫バスで約10分。JR明石駅から神姫バスで約15分。いずれも神戸学院大学前下車

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    大学全景

    写真大学と地域を結ぶために開かれているグリーン・フェスティバルのジョイント・リサイタル。今年五回目の催しですべて無料。学生より一般の参加の方が多く、この日も八百人収容のメモリアルホールがぎっしり満員の盛況だった(十二月二日)
  • 写真ホテルのロビーのような9号館の談話室。大型テレビもあり、授業の合間に学生が自由にくつろいだり、おしゃべりができる
  • 写真学舎のあちらこちらに設置されているリサイクル・ボックス。ここに入れるとアルミカン、スチールカン、ビンが自動分別される
  • 写真躰道(たいどう)部の練習。躰道は、玄制流空手から発展したもので、体操の要素を加えたユニークな武道

神戸国際大学

 平成4(1992)年4月に八代学院大学を現学名に変え新しいスタートを切ったが、これが好評で、入学志願者は全国に広がり、数も毎年かなりの割合で増えている。神戸と国際がマッチして、グローバルで明るいイメージを若者たちに与えるのだろう。
 カリキュラムの特色は、コース制と国際性。経済学科に「国際ビジネス」「観光」など6コースを設置。徹
底した少人数制のクラス編成をとり、語学やコンピューター関連の科目などはコースにかかわりなく履習できる。
 新しいトピックは、来年4月から発足させる都市文化経済学科の増設(申請中)。従来のように経済活動だけに目を向けるのでなく、文化や環境、人間などヒューマンな分野にも領域を広げながら経済を考察する学科。
 開学は昭和43(1968)年。創立者の故八代斌助氏は世界的に知られたキリスト教者で、戦後間もなく民間使節として日本の外交関係でも活躍した。その意志を受け継ぎ、広く世界に共感できる大きな心の持ち主を育て、国際社会に貢献するという大学のモットーは、学生たちにも、確実に継承されている。

■垂水区学が丘5、TEL078-709-3851
市営地下鉄学園都市駅、JR舞子駅から市バス、山陽バス53系統で多聞東小学校前下車、徒歩10分

  • 写真学名を変えてから世界各国から寄せられた問い合わせの手紙。入試科目、奨学金の有無、カリキュラムの構成などについてが多い
  • 写真チャプレンと談笑する学生。家庭内のことやアルバイト先での人間関係など、いろいろな悩みをチャプレンに打ち明けて相談する学生も多い
  • 写真高台にあるグラウンド。正面中央部のとがった山は横尾山、左は高取山
  • 写真垂水保健所や大学の附属高校の生徒と共同でエイズ啓発のビデオの製作に取り組む学生。シナリオや演出などは自分たちが考えたもので、作品は「世界エイズデー・インKOBE」(12月1日)で公開された
  • 写真キャンパスの名所であるチャペルでは毎日曜日、一般の人も自由に参加できる礼拝が行われている。写真はチャプレン(大学付牧師)から祝福を受ける参加者
  • 写真毎年夏休みに行われるテニスの公開講座。30歳代の主婦ら約30名が受講し、評判が良い
  • 写真大学では珍しい観光コースの授業。ゆとりの時代に対応し、観光を通して国際親善をリードする人材の育成をめざしている。授業はすべて少人数制
  • 写真大学祭でのにぎわい

神戸女子大学

 歴史と景観で知られる須磨の高台に位置し、すぐ近くに須磨離宮公園があり、緑を背にしたキャンパスからは海が一望できる。
 キャンパス内には傾斜を上手に利用したせせらぎの流れる石段が最近完成、女子大らしい優しさとうるおいを漂わせている。まだ新しい図書館、体育文化ホールのほか、人間文化研究館や生活科学研究館など学生の意欲をバックアップする多彩な施設も充実。さらに各分野のスペシャリストを教授陣に迎えるなど教育環境は定評がある。
 学部構成は、文学部と家政学部の2学部。文学部は文学科(国文・英文)、史学科、教育学科。家政学部は家政学科(家政・栄養)、管理栄養士養成課程。さらに各学部に大学院(博士前期・同後期課程)がある。
 遠方からの学生のために、学校生活だけでなく、
生活全般にわたって教育するという方針から2つの学寮(行幸寮、天神寮)を設置している。
 昭和15(1940)年設立の行白字園が母体。真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主の精神にみちた人格の育成を目指すという理念のもと、同41年、神戸女子大学家政学部開設、同44年文学部増設。

■須磨区東須磨字青山2、TEL078-731 -4416
JR・山陽電鉄須磨駅、市営地下鉄妙法寺駅から市バス75系統でこども病院前下車、徒歩3分

  • 写真キャパスの中央部にあるせせらぎの流れる石段。広々と開放感あふれている
  • 写真大学全景
  • 写真関西でも数少ない管理栄養士養成課程での糖・でん粉・たん白質などを分析する生化学実験
  • 写真生活科学研究館での製パン実習。栄餐・調理の一環として行われており、イースト菌も学生が発酵させる
  • 写真デンマーク体操部の第12回定期発表会(11月27日、兵庫県立文化体育館で)。同部は'85ユニバーシアード神戸大会、'89環太平洋身体障害者スポーツ大会の開・閉会式で600余名が見事な演技を披露、神戸ユース賞を受賞している
  • 写真公開講座。心理学の先生が「ゆれる若者の心ーカウンセリングの現場から」について講演した。須磨近辺のお年寄りが多かった(十一月二十五日、行幸寮で)
  • 写真体育文化ホールの体力科学センター。握力、脚力、肺活量など各種の体力測定・トレーニング機器があり、個人の体力に応じたトレーニングプログラムを自動的に組んでくれる
写真

神戸研究学園都市

整然とした街並み、それぞれが個性的な大学。街と大学や学校が一つにとけ合って、ここは上空から見てもユニークである。(11月29日撮影)

神戸学院女子短期大学

 長田区の高台に第一学舎が完成したのは昭和61年(3号館は本年3月完成)とまだ新しいが、歴史は昭和27年創立の神戸森女子短期大学(同41年、神戸学院大学創立で現校名に改称)にはじまる。
 家政科、文芸科と今年新設された国際教養科の3学科で構成。各学科ともコース制をとり、それぞれが特色のあるカリキュラムを組んでいる。家政科では、現代社会のあらゆる分野で活躍できる豊かな知性と教養、専門知識を身につけた女性の育成を目指し、文芸科は、文学や芸術の1分野だけを考察するのでなく、幅広い領域を対象とし、他の芸術分野とのつながりを考えながら研究する柔軟で開放的な発想を育成。また国際教養科は、次代を担う女性のキーワードは語学とビジネスと情報であるとして、国際感覚に磨きをかけるなどユニークな教育を行っている。
 なお、国際教養科では外国人留学生・社会人・帰国生徒の受け入れを行っている。

■〔第一学舎〕長田区林山町27、TEL078-641-8891
市営地下鉄・山陽電鉄板宿駅、神戸電鉄長田駅、JR神戸駅から市バス11系統で宮川町9丁目下車、徒歩約10分
(第二学舎)長田区西山町2 TEL078-691-4046 神戸高速高速長田駅、市営地下鉄長田駅から徒歩10分

  • 写真キャンパスの中を通っている高取山のハイキングコース。体育部の部員がトレーニングで登山をしている
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    長田区の山麓に建つ学舎。格子状の白い壁が美しい

    写真長田神社境内でのビデオ撮影。文芸科の芸術教養コースでは撮影から編集まで一貫したビデオ実習を行っている
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    写真学舎内は全員スリッパ。廊下はいつも美しい
  • 写真今年の全国私立短期大学体育大会で優勝したテニス部の練習
  • 写真秘事実務の授業。化粧品販売会社の月例取締役会を想定、教員が社長、学生が役職者となって売り上げ計画など具体的な質疑をかわしながら会議の進め方を学ぶ
  • 写真課外活動で華道を熱心に教わる留学生

神戸常盤短期大学

 キャンパスのすぐ北に長田区のシンボル、高取山がある。学校の正門前は古くからの高取神社の参道で、学生たちは神社の鳥居をくぐり、常盤坂と呼ばれる坂道を上って通学する。高台の教室やグラウンドからの市街地の眺めは良い。
 明治41(1908)年、中山手通に私立家政女学校を創設したのがはじまり。60周年を機に昭和42(1967)年開学。初めは幼児教育科と衛生技術科の二つだったが、平成元年、新たに教養科が開設された。キャンパス内に附属幼稚園(昭和45年開園)があるのも特徴の一つ。
 職業人としての基礎づくりが建学の精神だけに、一貫して堅実な実学教育、さらには先生と学生のコミュニケーションを豊かにし、その中から社会が必要とする多くのことが学べる教育環境づくりに意欲を注いでいる。衛生技術科(3年制)は、基礎教養科目から各臨床専門科目、さらに2か月にわたる病院での
臨床実習など、4年制に匹敵するボリュームだ。

■長田区大谷町2、TEL078-611-1821 山陽電鉄西代駅から徒歩9分、JR・市営地下鉄新長田駅から徒歩15分

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    高取山と学舎(写真中央やや上の右側

    写真くつろいだ気分の食堂のテラス。天気の良い日は、開閉式ドームの下で食事をとる学生でいっぱい
  • 写真高取神社の鳥居をくぐって登校する学生
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    イタリア語を教える名物先生。いつも羽織・ハカマ着用で学生たちに人気がある。語学は、英・仏・独のほかイタリア語や中国語など多彩に学ぶことができる

    写真幼児教育科では、楽器に関してピアノやオルガン、ギターなどを学ぶ。ほかにも、座禅を組んだり、イチゴの栽培などさまざまな体験ができる
  • 写真誘発筋電図装置によるABRの測定実習(衛生技術科)。ABRとは聴覚を刺激して脳の反応をみる検査のことで、最近、社会で話題となっている脳死の判定にも使われている

神戸市立看護短期大学

 尾形誠宏学長(保健医療概論など担当)が、学生の将来についてゼミでアンケートをとったことがある。それによると、一部の進学者(他の学校の助産学科・保健学科等)を除き全員が看護婦(士)になると答えたのは当然として、結婚しても続けたい、あるいは子供ができていったんやめたとしても、子育てに手がかからなくなればなるべく早く復帰すると答えた人が9割強を占めたそうだ。
 学生一人ひとりが目的意識をしっかりと持ち、加えて国家試験合格という同じ目標があるだけに、仲間意識は強く、授業や実習の合間を縫うようにしてよく勉強をする。図書館の学生一人当たりの年間貸し出し冊数は約33冊で、公立短大の中では日本のトップクラス。
 昭和34(1959)年、神戸市立高等看護学院として開校。昭和51 (1976)年、神戸市立看護専門学校に名称変更。昭和56(1981)年、看護短期大学開学。海上文化都市ポートアイランドのほぼ中心部、市立中央市民病院に隣接するという修学には最適な環境の中に設置されている。修業年限3年の第1看護学科と2年の第2看護学科があり、社会の保健水準に対応する人間愛あふれる看護婦・看護士の育成に努めている。

■中央区港島中町4、TEL078-302-2181 ポートライナー市民病院前駅から徒歩1分

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  • 写真独特のムードを醸し出す戴帽式(たいぼうしき)。第1看護学科の学生が2年生になって病院などでの実習に出る前、ナースの帽子をつけ、ローソクを手に気持ちを新たにする儀式。毎年5月に行われる。ローソクは、イギリスの看護婦ナイチングールがクリミア戦争の時、ローソクの火で多くの傷病兵の看護に当たったことによるといわれている
  • 写真市立中央市民病院(左)と隣接して建つ市立看護短大(右)
  • 写真放課後に図書館で勉強する学生。通常は午後5時の閉館だが、利用者が多いので、火曜と金曜は午後6時まで延長されている

神戸親和女子大学

 今年から「親和女子大学」を「神戸親和女子大学」に改称。平成4年度からは、カリキュラムの改革やコース制の導入などを行い、さらに来年4月からカリキュラムの見直しの改革や新コースの導入など、国際化・情報化に即したより新しい教育をめざす。
 新たに導入されるユニークなコースを紹介すると、外国人に日本語を教える日本語教員養成をめざす「日本語・日本語教育コース」、マスコミ関係への就職希望者向けの「報道・表現コース」。一生を通じてスポーツが楽しめるよう地域や学校でのスポーツ指導者を育成する「生涯体育・スポーツコース」など。
 キャンパスのシンボル的な施設である学生会館は学内外の情報の拠点となっており、地下1階に学生自らの手によって設けられた大学生協がある。女子大学では珍しい。
 明治20(1887)年設立の私立親和女学校を母体に昭和41(1966)年開学。100年以上たった今も「新しい女性の創造」をモットーに、理想の教育の実現に向けた取り組みを続けている。
 また、大学4年間の学習と研究を基礎に、学校教育の分野について研究を深めていくことができる教育専攻科を設置し、現役の教師をはじめ、社会人にも門戸を開いている。

■北区鈴蘭台北町7、TEL078-59卜1651 神戸電鉄鈴蘭台駅から徒歩約10分

  • 写真キャンパス内のムードのある坂道。右側の建物は正門を入って最初に見えてくる学生会館
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    閑静な住宅地のなかにある大学。開学したころは周りの家はまばらだった

    写真学生会館の地下1階にある大学生協。2年前に学生が主体となって誕生。購買部と喫茶部があり、書籍や各種ドリンク、サンドイッチ、スナック類から文具や日用品がそろっているほか、海外旅行、スキーなどの旅行業務も扱っている
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    森林植物園の「あじさいまつり」で琴を演奏した箏曲(そうきょく)部のメンバー

    写真学内で開かれている音楽(コーラス)の公開講座。地元の主婦を中心に毎回定員(50名)をこえる申し込みがある
  • 写真すべて少人数制で行われる教育専攻科の授業。修業年限は一年だが、大学院と同じ幼稚園・小学校教諭の「専修免許状」が取得できる。大学卒業者だけでなく、現役の教師や社会人にも広く門戸を開いている
  • 写真著名作家の直筆の手紙や原稿、和装本など貴重な資料を保管している図書館の貴重書室
  • 写真学生たちによる第六回創作ダンス発表会(十二月三日、学生会館三階ホールで)。このホールは音響・照明設備を完備。学内の式典や一般市民も対象にした講演会・映画会などのさまざまな催しの会場としてよく利用される
  • 写真図書館一〜二階のアール形の吹き抜け。ガラス張りの天井から採りいれられている自然光が、明るく親しみやすいムードを醸し出している。図書館は第二回神戸市建築文化賞・準賞受賞
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