249号表紙

No.249(平成5年7月)

特集:

神戸 滝めぐり

神戸 滝めぐり

(左)
西山谷の「そうめん滝」。一般に滝の岩は水に打たれて滑らかなものだが、この滝の上部の表面は意外とキメが粗くざらざらしている。そんなせいもあって、椀(わん)を伏せたような、丸味をもった岩場を流れ落ちる水が"そうめん流し"を連想させるのだろう

西山谷

 西山谷は天狗岩南尾根と寒天山の間の谷で、東隣の大月地獄谷とともに滝が多く、有名である。谷筋は比較的明るく、一般のハイカーも登れないことはないが、危険な滝の岩場は登らないこと。テープや踏み跡などを見ながら高巻きの一般登山道を歩いても、けっこうスリルは楽しめる。

  • 写真
  • 写真西山谷の渓流の水辺に咲く自生のコアジサイ。花は奥ゆかしく愛らしい
  • 写真おおらかな感じのする滝。いろいろな顔をもつ滝めぐりは楽しい
  • 写真西山谷最上流の滝。この岩場を越えると流れは急に細くなる
  • 写真愛情の滝。だれが名付けたのか、滝の横の高い枝に名札がつるしてあった。一直線の細い滝で、水勢は激しい

布引の滝

  • 写真
  • 写真

    雄滝。落差とともに、岩肌が男性的で荒々しい。岩頭から五段に折れて落ちるそれぞれの段には、世界にもまれといわれる大きな甌穴(おうけつ)がある

    写真雄滝と雌滝の間のすばらしい渓谷美。鼓ヶ滝がある
  • 写真

    写真明治中期の雄滝と雌滝(神戸名所写真帳)市立博物館蔵
  • 写真神戸名所の一つ、布引の滝。二条になって流れ落ちる手前が夫婦滝、その向こうが高さ43mの雄滝。激しい水の落下音とともに、水しぶきが辺り一面の岩場をぬらしていた
  • 写真見るからに心がなごむ優美な雌滝。高さ14m
  • 写真「布引のたきのしらいとうちはへてたれ山かぜにかけてほすらむ」
    後鳥羽院御製
  • 写真布引の歌碑
    「分入し生田の小野の柄もここにくちしやはてむ布曳の滝」賀茂季鷹
  • 写真雄滝の上手の渓流

再度山と再度谷

  • 写真

    写真五本松稲荷の祠
  • 写真再度谷の諏訪山第2砂防ダムの近くにある五本松の滝。滝の上に五本の松があって、そこにお稲荷さんの祠(ほこら)があったことからこの名がついた。祠は今もある
  • 写真

    再度谷の滝

    写真猩猩池
猩猩(しょうじょう)池
 再度川上流に文化13年(1816)に完成した貯水池。毎年のように水に困っていた下流の福原荘四か村の村人だちは池の完成を喜び、酒樽を用意して、池のほとりに代官を迎え、猩猩の謡曲で宴に興をそえた。そこで代官は池を猩猩池と名付け、この事業をただえる碑をつくらせたという。

弁天滝の大ガニ

  • 写真
  • 写真岩頭から見た弁天滝
  • 写真牛七疋墓
牛七疋(ひき)墓
 灘区の六甲川上流は以前は水車業が盛んであった。付近の水車新田は、水車業のために開拓された新しい村である。この水車新田で原料の運びあげや、製品の運びおろしに活躍したのが牛で、川沿いのがけ道で足を踏みはずして深い谷へ落ちることがしばしばだった。この碑は、そのような牛を哀れんで村人が建てたものらしく、碑に嘉永四年(1852)と刻んである。今も六甲川に近い六甲ケーブル下駅西側にある。

千鳥ケ滝

  • 写真

    写真天井川に最近整備された親水公園
  • 写真曲折が多い千鳥ヶ滝
  • 写真烏原貯水池の噴水

高神滝

  • 写真
  • 写真

    祠のある静かな山道

    写真高取神社の急な石段。高取山は標高320mだが、どっしりとした独立峰で毎朝登山など登山者が多い
  • 写真高取山の高神滝

鎮座の滝

  • 写真

    写真東(右側)と西(左側)の谷の出合い。休日には涼を求めてやって来る家族連れをよく見かける
  • 写真東西の谷にある鎮座の滝
  • 写真

滝の茶屋

  • 写真山陽電鉄滝の茶屋駅の西にある白滝川。山陽電鉄、JR線の下をくぐって海へ落ちており、水はわずかだが昔の滝の面影を残している
  • 写真独特の山容をみせる須磨アルプス
  • 写真海際の西国街道にあった滝の茶屋(明治中期)市立博物館蔵

コウモリ谷

  • 写真
  • 写真谷をはさんで両側に岩壁が屹(きつ)立するコウモリ谷の入り口付近。V字型になっだ岩場の向こうに衡原湖が見える
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真コウモリ谷の滝

曇ケ滝

  • 写真
  • 写真
    水の落下音が辺りを圧する曇ヶ滝。
    滝の上の滝宮から撮影

有馬四十八滝

  • 写真
  • 写真

    写真現在の鼓ガ滝
  • 写真白石谷の入り口にあるケルン。石を積んだ道しるべであると同時に、「気をつけて行ってらっしゃい」といった、山仲間の心遣いが感じられる
  • 写真冬の凍結期とは打って変わって優美なだだずまいを見せる百間滝
  • 写真すさまじい飛瀑(百間滝)
  • 写真似位谷。一番奥に見えるのが似位滝
  • 写真白石滝。3段になって落ちている
  • 写真迫力のある白竜滝
  • 写真深くくびれだ渓谷を白竜が下っているように見える奔流。一番奥に見えるのが白竜滝
  • 写真
文化・レクリエーションマップ
ハイキングなどに好評
 市内のハイキングコース、太陽と緑の道、サイクリングロード、文化施設などが詳しく載っています。発行・神戸市市民局文化振興課。定価500円。さんちかインフォメーションこうべなどで販売中。
有馬四十八滝の渓流
日があまり差さない梅雨時の裏六甲の幽谷は、冬の氷結期とはまた違ったきびしさが感じられる。一段と水かさを増した川。それをはさんで、屏風のように切り立った青一色の岩場の奥に屏風滝かあり、滝を越えてしばらく行くと、百間滝や似位滝か現れる。

写真

有馬四十八滝の渓流

日があまり差さない梅雨時の裏六甲の幽谷は、冬の氷結期とはまた違ったきびしさが感じられる。一段と水かさを増した川。それをはさんで、屏風のように切り立った青一色の岩場の奥に屏風滝かあり、滝を越えてしばらく行くと、百間滝や似位滝か現れる。

ページトップへ