247号表紙

No.247(平成5年5月)

特集:

神戸市立フルーツ・フラワーパーク

神戸市立フルーツ・フラワーパーク

魅力いっぱい、人と花と果実のふれあいの場
フルーツ・フラワーパーク開園


(左)
フルーツ・フラワーパークは、都市と農村がふれあう「ルネサンス城」。ルネサンスは、14〜16世紀にかけてヨーロッパ全域に広がった文芸復興のことを言うが、同時に産業の再生・復興にも使われる。ルネサンス城の城門でもあるウエルカムステーションの奥に、中世のヨーロッパが広がっている

  • 写真開園式典であいさつする笹山幸俊神戸市長(4月19日)
  • 写真フルーツ・フラワーパークのオープンを華やかに盛り上げる打ち上げ花火。花火がつづる"花の四季物語"に人々は歓声を上げながら見上げていた(4月24日)。ルネサンス城は夜は全館がライトアップされる。夜間の入園は無料
  • 写真ウエルカムステーションへのアプローチ。両側に色とりどりのチューリップが咲き競っている。ウエルカムステーションはフルーツ・フラワーパークの
    総合案内施設で、神戸ブランド品やアクセサリーなどの売店がある

マップ

フルーツ・フラワーパーク (北区大沢町上大沢)
●開園時間 午前9時〜午後5時
 ただし、レストラン、バーペキューは午後9時まで営業(年中無休)
●入園料 大人500円(高校生以上)、小人250円(小中学生)
●駐車科金 普通車500円、二輪車200円、マイクロバス1,000円、バス2,000円
●交通案内 ・神戸電鉄「岡場」駅からバス、タクシーで10〜15分
 ・JR「三田」駅からタクシーで15分
 ・土、日、祝日はJR「三ノ宮」「新三田」駅からバス運行あり
 ・車で六甲北有料道路・大沢IC.から1分
●問い合わせ TEL(078)954-1000
 ((株)神戸ワイン、ざい神戸市園芸振興基金協会)
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    イメージキャラクター
    "フルーツ・フラワーフローリー"
    フローリーは、お城に住む花の妖精、手に持っているのは魔法のバトンで、訪れた人たちの気持ちを和やかにし、幸せをプレゼントしてくれます。

    写真果物のルーツを追って展示された世界各地のフルーツの原種。果物のレプリカから甘い香りがただよう
  • 写真1階中央の吹き抜けスペースに設けられたシンボルオブジェ"恵みの鳥"。高さ約6m
  • 写真壁画「収穫のよろこび」
  • 写真フルーツーフラワーパーク2階の展示ゾーンはファンタスティックステージ。花や果物の楽しい童話の映像を映す古代ギリシヤの神像
  • 写真噴水を囲む花壇に、パンジーなど約2万株がブドウのデザインを浮かび上がらせたルネサンス広場
マップ
  • 写真園内のそこかしこで色とりどりの花が彩りを添える
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    大きな鯉が悠然と泳いでいるエントランス広場

    写真四季おりおりの催しが行われるイベント広場。プールプラザ(夏期)=手前=やスケートプラザ(冬季)もある
  • 写真施設の案内役を務めるフルーツ・フラワーエンジェルの皆さん
  • 写真回廊沿いに咲くチューリップ
  • 写真修道院のようなアーチ型回廊。園内の各施設は回廊によってスムーズにつながっている
  • 写真エントランス広場の花壇
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  • 写真植物の生長点の組織をフラスコの中の栄養を含んだ培地に植える無菌室での作業。フラスコの中に雑菌が入ると、植物は育たなくなる
  • 写真フラスコに植えた植物を無菌状態で育てる培養室。園芸ハイテク館では、八イテクによる優秀な果実。花の無病苗づくりや、新しい品種の育成などに取り組み、地域農業振興の核を目指している
  • 写真イチゴの順化温室。バイオテクノロジーで作った苗は、フラスコの中で過保護に育っているため外に出すときは"ならし(順化)"が必要。フラスコの中の状態から、だんだん外の空気になじませるようにする
  • 写真球根ベゴニアなど観賞用の鉢物を栽培している鉢物温室。幼苗区、中苗区、開花区に分け、植物の生長する過程が見学通路から一目で分かるようにしている

北区とフルーツ・フラワーパーク周辺

自然環境に恵まれた北区
 北区は昭和48年に誕生。面積は全市の44.3%を占め、人口も現在は垂水区に次いで2番目に多い。
 北区の特色は緑が多く自然環境に恵まれていることで裏六甲の山並みに抱かれた有馬温泉は全国的に有名。また、緑と人間のふれあいの場「森林公園」や「神戸青少年公園」、総合福祉ゾーン「しあわせの村」などがある。農産物では米(山田錦の酒米)のほか、花卉類(カーネーション、菊、ユリ、チューリップなど)、野菜類(ナス、レタス、イチゴ、トマトなど)の戦培が盛んである。

  • 写真六甲北地区の中で最大規模の藤原台(計画人口約3万人)。藤原台はすでに造成がほぼ終っており、中央部にある神戸電鉄岡場駅西側地区で商業、業務、行政、福祉、文化施設などの整備が進められている
  • 写真中国縦貫自動車道路の神戸三田インター付近から、造成進む北神戸第3地区(手前右側)と、その左上部へ同第2、第1地区を望む。同地区は、三つの街がそれぞれ個性を発揮する21世紀の複合機能都市で、団地造成のほか、先端産業や企業の研究開発機能、流通施設などを誘致する
  • 写真夜の有馬温泉街(落葉山から望む)。日本を代表する温泉地とフルーツ・フラワーパークを結んで、観光コースを組み立ててみるのもおもしろそう
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  • 写真地元農家が生産するうめ、いちご、またたびなどによるフルーツスイートワイン(甘味果実酒)。このほかブランデー、リキュールも新しい神戸ブランドとしてここで計画されている
  • 写真ブランデーを熟成させている樽
  • 写真ブランデーの醸造施設
大航海時代のブランデー物語
 ブランデーの起源には諸説があり、錬金術師がつくりだしたという説が有力だが、大航海時代を舞台にしたユニークな説もある。それは「一度にたくさんのワインを運ぼうと濃縮したワインを船に積み込んだところ、長い航海の間に樽の中で具合よく熟成し、おいしくなっていた」というもの。大航海時代はいろいろな発見の時代でもあったようだ。
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    ビールと神戸のかかわりをいろいろな角度から写真・解説で紹介したコーナー。明治時代に神戸で販売されたビール、布引ビール(明治14年以降)・キツネビール(同30年前後)・キマルビール(詳細不明)の古いラベルも展示されている

    写真川本幸民のビールづくりの様子。川本幸民(1810〜1871年)は、日本で初めてビールを醸造した人として知られている。この模型は、1853年ごろ江戸在住時に自宅の庭に炉を築き、ビールを試醸する幸民の姿をイメージして製作したもの
  • 写真ドイツのビールの守護神として親しまれているガンブリヌスの像
  • 写真神戸ブルワリー。ヨーロッパの伝統的なビールエ場の醸造工程を再現したもの。写真手前はビールの醸造工程(仕込み)に使われる麦汁煮沸釜
  • 写真ブランデー・ビール館と前庭の池。池に映る建物がひときわ美しい。この館は園内で最も高い塔をもっており、展望室からは遠く丹波の山々や六甲連山が見渡せる
神戸ビーフの歴史
 神戸ビーフのもとである但馬牛は、古くは「続日本記」に御所車(ごしょぐるま)に最適な牛として登場する。これらの牛の中でも厳選された種を守り育ててきたものが、「つる牛」という系統。形質ともに優れたこれらの牛は、その品質の高さから高級牛肉として評価されるようになり、いまの神戸ビーフへと受け継がれている。
  • 写真
  • 写真神戸ビーフは最も伝統のある神戸ブランド。やわらかく、舌ざわりが良くて、とろけるような霜ふりの肉は世界に知られている。ビーフ館ではバーベキューの材料や土産用の神戸ビーフなどを販売して
    いるが、神戸肉100%、添加物なしの特製ハンバーグは目玉の一つ
  • 写真神戸ビーフの見事な手さばきや、ハンバーグの製造工程がガラス越しに見ることができる
  • 写真
  • 写真北区の酪農家から運び込まれる神戸ミルク、それから作るチーズなど乳製品。その生産ー加エー消費者への一貫体制を、都市の人々に見てもらい、味わってもらう。写真はカマンベールチーズ製造室
  • 写真いつもたくさんの人でにぎわっている、神戸ミルクでつくったアイスクリームなどの販売コーナー
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  • 写真米の裏作として増えつつある小麦を主体に、果実や神戸チーズをふんだんに使ったパン、チーズケーキ、フルーツケーキ、洋菓子の製造工程が見学できる
  • 写真焼きたての香ばしいにおいが立ちこめる販売コーナー
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    バーベキュープラザで軽快なドイツ民族舞踊を披露するツェルティンゲン民族舞踊団とグラーハ楽団。同グループはモーゼル川中流のワインで有名な村の人たちで、すべてアマチュア。オープニングイベントで招かれ、4月19日から5月5日まで在神した

    写真昼どきのバーベキューテラス。神戸ビーフが味わえるバーベキュー広場は、2,100人が一度に利用できる広さがある
  • 写真ブドウ畑の中(1.2km)を走るゴーカート。1台2人乗り。1回1,000円
  • 写真子供たちに人気のあるチューチュートレイン(園内車)。ゴーカートの乗り場への行き来に利用すると便利。1回200円
  • 写真フルーツ・フラワーパークの広大なファームゾーン。周辺の農業振興を図るため、ここにはモモ、スモモ、ウメ、リンゴ、スグリなど10種類、5千本を植えたフルーツガーデンや、ワイン用ブドウ畑、神戸ビーフ団地があり、素晴らしい環境を形成している。写真上部左側にパークゾーンのルネサンス城が見える
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    多目的広場で威勢よく泳ぐ鯉のぼり
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    写真ホテル研修館のエントランス。ここには82室、350人が宿泊できるほか、会議、宴会、結婚式などができる設備が整っている
  • 写真太陽の恵みを象徴した時計のあるホテル研修館正面の塔。同館はオランダ帝国美術館をモデルに建てられた
  • 写真ホテル研修館入り口のチューリップの花壇
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    写真ホテルのすぐそばにあるバーデハウスの浴場。スチームバス、サウナ、冷水浴、うたせ湯、露天風呂など9種類の風呂がある。大人(高校生以上)800円、小人(小・中学生)400円
    ※ホテル利用者無料
  • 写真ステンドグラスで飾られた音楽堂の屋内。音楽会だけでなく、結婚式も行える
  • 写真ウエルカムステーションの少し西側にある木造の音楽堂。屋根にはかわいい鐘楼がある
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    "フルーツ・フラワースタンプラリー"

    園内8か所でスタンプを集め、春・夏・秋・冬の4枚のカードがそろうと、来年冬に記念品がもらえる。カードはウエルカムステーションのインフォメーション、ホテル研修館フロントに用意している。
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陽光に映えるフルーツ・フラワーパーク
ぶどう模様の刺しゅうが施された広場を中心に、ヨーロッパ・ルネサンス風の建物が目の前に飛び込んでくる。その右手にはさわやかな春の風が吹き抜ける果樹園やビーフ団地が広がる。のどかで自然の恵みにあふれたここは、都市と村農の共栄をめざし、人間性を回復させてくれる空間である。
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