221号表紙

No.221(平成3年3月)

特集:

南京町

南京町

南京町

楼門とともに南京町のシンボルである広場の"あずまや"

春節祭が起爆剤 活気づいた南京町

嘉節祭最大の目玉行事・夫婦龍踊り。長さ40mの雄と、25mの雌がダイナミックに練り踊る(2月17日、大丸神戸店前で)
  • 少林寺拳法(南京町広場)
  • 今年の春節祭に参加するため神戸港に入港した「鄭和」(280トン)の貴賓室。「鄭和」は、中国・明代の皇帝船を復元した本造船で、船室構造は明代3層官殿式。1階は一般客室、2階は食堂、3階が貴賓室。内部はすべて唐木を使用した純中国式の内装とし、特に貴賓室は中国らしい豪華さを感じさせる。間仕切りの龍の彫刻が見事である
  • 南京町広場で妙技を披露する台湾の雑技団。春節祭に台湾から雑技団が招かれたのは初めて。演技者は国立復興劇芸実験学校の学生で、平均年齢15歳
  • 元町一番街特設ステージの演技を見る観客。南京町や元町一帯で三日間て約三十万人が訪れた
  • 通りを練り歩く龍踊り。龍の大きな顔に、思わず悲鳴も
  • 雑技団のアクロバッ卜(南京町広場)
  • 今年の春節祭のポスター
  • 勇ましい獅子舞の演技(大丸神戸店前)
  • 春節祭で夜もにぎわった南京町。長安門を一歩くぐると、まるで香港の街角のような不思議な魅力が漂う
  • 異国情緒をかきたてる兵馬俑(へいばよう)。長安門から入って来るお客を最初に迎えてくれる
  • 広東料理店「民生」の活気のあるちゅう房。戦災や、戦後の外国人バー急増などで南京町に客足がぷっつり途絶えた時、数軒あった中華料理店が次々と消えていった中で、たった一軒残ったのがこの店だった
  • ウーロン茶専門店「天仁茗茶」で。「うちでは、世界のトップブランド天仁茗茶の製品が、お徳用から最高級まで280点余そろってますよ」と奥さん。店内で試飲もできる
  • モダンで落ち着いた「民生」の店内
  • 南京町広場の"あずまや"の前で記念写真を撮る観光客。神戸の新しい顔としてここ4〜5年来、春節祭を中心に観光客はぐんと増えてきた
  • 中国雑貨から中華料理の材料まで、何でもそろうスーパーマーケット「広記商行」。ツバメの巣や熊の手もある
  • 南京町の名物風景の一つ、「老祥記」前の行列。創業は大正4年(1915)、豚まん一筋76年の店で、日本での「豚まん」の名前の起こりもここからといわれている、南京町の華僑系では最も古い店だ
  • 中国雑貨やみやげものなら何でもそろう「東栄商行」
  • 栄町通に面して建つ南京町の南楼門
  • 老祥記の店内で豚まんづくりに忙しい人たち
  • 南京町広場の電話ボックスは中国風のデザイン
  • 元町通に面した南東町の北の入り口に立つ石の中国獅子
  • 関帝廟(かんていびょう)(中央区中山手通7丁目)で毎年旧暦7月13日から16日まで営まれる盆行事、普度勝会(ふどしょうえ)。信者は先祖や新仏を祭るため、廟の中庭などに豪華な冥宅や、地獄・極楽実相図を作り物として並べ、黄檗宗の僧が期間中、1日7回の読経を続け、多くの信者が参列してにぎわう
  • 関帝廟の門の天井一面にはめこまれている親孝行の物語絵。全部て25枚ある
  • ずらりと並んだ冥宅。冥宅は新仏があの世で住む家のことで、新仏の遺族が個人注文して作る。居間、寝室、ちゅう房、浴室などがついており、豪華なものになると庭にガレージや車もある。現在、神戸には冥宅を作る人はおらず、作成時は中国から来てもらう。祭りの最終日には全部燃やしてしまい多くの人たちでにぎわう
  • 神戸で最も中国の雰囲気が感じられる関帝廟。入り口の赤い龍門の奥に見える本堂内に、関帝(中国の三国時代の武神・関羽(かんう))像とともに、海の天后と観世音像の神仏が祭られている。関帝廟は明治25年(1892)、舞子の移情閣を建てた呉錦堂(中国人)らの世話で、今の大阪府布施市にあった古い長楽寺(京都黄檗宗万福寺の末寺)をここに移して、中国人の寺としたのが始め。寺は昭和20年戦災のため焼失、戦後、中国人の有志が協力して寺跡にこの廟を造営した。昭和52年にも本堂が火災に遭っている

歴史

中国革命の父と仰がれる孫文(号は中山)や華僑の歴史資料を収集、展示している神戸華僑歴史博物館(中央区海岸通3丁目、KCCビル2階)。・開館時間午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)・休館日・祭日、年末年始、・入館料大人300円、学生200円 TEL331-1277

華僑の子女が通う現在の神戸中華同文学校(中央区中山手通6丁目)。生徒数は600人をこえ、日本国内にある中国人学校のうちでは最大規模。同校は、華僑同文学校として明治32年(1899)創設当時、清国政府は学校の創設を禁じていたので校長の引き受け手がなく、神戸の有力華僑らの働きかけで、日本政界の大立者犬養毅(木堂)を名誉校長に迎えた。校名は、日中の文字も人種も同じという意味で使われる言葉「同文同種」から採られた

  • 校庭にある高さ3メートルをこす獅子の石像
  • 舞子海岸の移情閣。大正6年(1917)に神戸華僑の豪商呉錦堂が建てた別荘。八方に開いている窓から美しい風景が次々と眺められるのでこの名が付いた。通称は六角堂。孫文が大正13年に神戸で行った「大アジア主義」の講演を記念した揮ごう「天下為公」の石碑が庭にある。移情閣は昭和57年、神戸華僑総会から兵庫県に寄贈され、その後、孫中山記念館として装いを新たにした。館内には、神戸華僑歴史博物館などの協力で孫文関係の資料が数多く展示されている。・開館時間午前10時〜午後5時(入館は4時まで)・休館月曜日(祭日を除く)年末年始・入館料大人300円、学生200円 TEL783-7172
  • 移情閣の本館1階。孫文の胸像や揮ごうが展示されている
南京町の春節祭に参加するため神戸港に初入港した「鄭和」(280トン)、中国の明代(西暦1368年〜1643年)の皇帝船を中国福建省の造船所で復元した世界最大級の木造船。船首に、皇帝だけが使用できた五本指の龍の彫像がある。2月16・17日には神戸港沖でクルージングを行った。
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