188号表紙

No.188(昭和63年6月)

特集:

沿線スケッチ

沿線スケッチ

沿線スケッチ

山と海がとけ合ったわずかな接点を縫うように走る山陽電鉄。須磨浦の沖合いから電車を見ていると、神戸を離れて遠くどこかへ来ているような気がした


表紙写真・塩屋の異人館の前を通過する山陽電鉄。しゃれた建物の建ち並ぶ緑の高台と塩屋海岸の狭い間には山陽電鉄、JR山陽本線、国道2号線がぴったりと並行して通っており、車窓からこの異人館を眺めている人は毎日おびただしい数にのぼることだろう

"沿線物語"

随筆家 松田 正


  • 山陽電鉄の細い踏切。細い急な石段が山の斜面に延びている(須磨浦公園〜塩屋駅間で)
  • はるか前方から見る見る大きくなり、さっと通り過ぎる長い新幹線(西区伊川谷町で)
  • 舞子公園の松林の間を走るJR。左の海岸べりに移情閣(六角堂)が見える
  • 山陽電鉄滝の茶屋駅付近から夕日に映える垂水下水処理場と淡路島を望む。夏の夕陽は思ったより北寄りで、線路が陰になったのが残念だった
  • 新幹線(右)と立体交差する市営地下鉄。名谷〜総合運動公園駅間で交差していることはかなり知られているが、実際に交差する場面がどのくらいあるのか。何しろトンネルとトンネルの間の新幹線の通過時間はわずか数秒、その間に地下鉄がちょうど真上を通ってくれなくてはならない―。朝夕のラッシュアワーに出向き、二日目にようやく出会いの"瞬間"に出くわした
  • 松の並木で知られる須磨離宮道の踏切を横切る山陽電鉄
  • 須磨浦公園駅南付近の現在の国道2号線
  • 大正二年ごろの兵庫電気軌道(現山陽電鉄)の敦盛塚停留場付近。現在の国道2号線の道路上にあった同駅は、線路が少し北へ移動したのに伴い昭和二十三年九月、須磨浦公園駅になった
  • ビルの谷間を行く新交通・ポートライナー。緑の山際に北野の異人館「展望塔の家」が見える
  • ユニバー記念競技場から三角屋根の市営地下鉄総合運動公園駅(右側建物)とグリーンスタジアム神戸を望む。駅と競技場を結ぶ広い歩道橋の下を地下鉄が通っている

    JR鷹取駅西側の高層住宅の下を滑るように走る上り新快速。前方を阪神高速道路が線路を横切って南北に通っている

    ゆるやかなカーブを描いて伊川谷駅から学園都市駅へ向かう市営地下鉄
  • 加納町3丁目付近から阪急電鉄三宮駅を望む

    昭和11年当時の三宮駅北側

    昭和11年当時の三宮駅北側 西口
  • JR兵庫駅前の"双子ビル"と電車

    阪神高速道路(手前)の上と浜手バイパス(中央)の間を通り抜けるポートライナー。浜手バイパスのすぐ後方に港湾幹線道路も通っている(貿易センター〜ポートターミナル駅間で)
  • 新幹線の新神戸駅プラットホームからビル街を見る乗客。生田川沿いの木々の緑が美しい

    布引の緑の山をバックにそそり立つ新神戸オリエンタルホテル

  • 山陽電鉄西代駅と、車でにぎわう西代跨線橋。山陽電鉄では神戸高速鉄道、神戸市と協力し、西代駅東から東須磨駅間の地下化事業を66年度完成を目指して現在進めており、これが完成すると、西代駅と板宿駅が地上から姿を消すことになる

  • 地下化工事が進められている西代駅ホーム
  • 次々と建つ家の間を縫うように、急カーブしながら高みへ上ってくる神戸電鉄。前方の高いビルは新長田駅前ビル
  • 神戸大橋を渡るポートライナー。赤い大橋と、明るいクリーム色にグリーンのアクセントカラーを配した車両の取り合わせは、いつ見てもしゃれていて美しい。山の中腹に市章と錨(いかり)のマークがうっすらと見えている

    住宅とコンテナ船の間を通るポートライナー。前方は六甲アイランド
  • 昭和3年開通当時の神戸電鉄鈴蘭台駅付近。開業当初は小部駅といったが、昭和7年8月、現在の駅名に改められた

    現在の鈴蘭台駅前

    神戸電鉄粟生線の藍那駅を見下ろすように道路北側に立つ七本卒塔婆。いずれも南北朝時代のものとみられている
  • 二郎のいちご畑。神戸電鉄三田線沿線の田園風景も年々少なくなってきた。畑の前方に電車が走り、少し後方には県道神戸三田線が通っていて、いちごの季節になると道沿いにテント張りの"いちご直売所"が出現する

    北区有野町二郎の"いちご直売所"

    電鉄木津駅付近 複線工事の進む神戸
  • 山の谷あいを行く神戸電鉄(菊水山〜鈴蘭台駅間)。この谷間は現在、建設工事が進められているダムの工事区域に一部が含まれているため、神戸電鉄では六十五年度の完成をめどに菊水山〜鈴蘭台駅間の路線の付替え工事を進めている

    神戸電鉄押部谷駅。前方に西区神出町の雄岡山が悠然と立ちはだかっている

  • 住吉川の清流に架かる阪急電鉄の鉄橋。
    雨の後は特に水量が増えてすがすがしい

  • 山麓バイパスから神戸電鉄線と菊水山(右手、パラボラアンテナのある山)を望む。菊水山のふもとに見えるトンネルは、電鉄の菊水山〜鈴蘭台駅間の路線の付替え工事によって生まれる菊水山トンネルの入り口。付替え工事が完成すると、電車は菊水山駅からこのトンネルを通って鈴蘭台へ向かうことになる
  • 昭和4年に大石〜住吉駅間の高架線が開通するまで、現在の御影駅南側を走っていた阪神電鉄
  • 阪神電車に乗っていると、石屋川から御影にかけて車窓の南側に赤い灘大橋が見え隠れしてくる。東西二つのアーチ橋はそれぞれ高さ二十九・三十b、長さ百八十・百九十bで、車窓から見る分にはそう大きく感じないが、少し離れた高みから眺めるとやはり長い。灘大橋は港湾幹線道路の一部で、東部第一工区と第二工区間の水路をまたいでいる
  • 現在の御影駅南側付近の車道
  • 住吉川の下をくぐっているJR。明治七年に神戸と大阪を結ぶ鉄道が開通した時、住吉川・石屋川は天井川を形成していたため、困難な川底トンネルを掘る工事が行われ、その形が今も残っている
  • 六甲連山が最もすっきりした形で見える阪神電鉄住吉駅付近
  • 阪神電鉄御影駅のプラットホームのすぐ北側にある横断幕
  • 急ピッチで進むJR住吉駅の改築工事。写真左側に線路に沿って六甲アイランド〜住吉駅を結ぶ新交通の橋脚が見える
  • 阪急電鉄春日野道〜王子公園駅間の急カーブ。電車は真っすぐの時より、カーブを切る時の方が躍動的でスマートだ。左はJR線
  • 電車の通過をそっと見守るように立つ地蔵さん(御影〜岡本駅間で)
  • 電車の到着を待つ阪急電鉄王子公園駅の女子高校生。はなやいだ雰囲気がホームいっぱいに満ちている

    阪急電鉄六甲駅のサツキの花壇
  • 王子動物園のゴンドラと阪急電鉄

    したたるような木々の緑と、しっとりとした雰囲気の石垣に沿ってさっそうと走る電車。阪急沿線らしいムードだ(御影〜岡本駅間で)



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