184号表紙

No.184(昭和63年2月)

特集:

神戸の定期航路

神戸の旅客定期航路

神戸の旅客定期航路

東神戸フェリー埠頭で、共正汽船の神戸〜徳島航路「おとめ丸」(2,922トン)に積み込まれる原木。この原木は徳島の木材団地で製材され、家具などに使われる。原木の多くは南洋やアメリカ西海岸、カナダから輸入されているものが多い


表紙写真・須磨の旗振山沖合を西へ向かう三宝海運の東神戸〜今治〜松山航路「ほわいとさんぽう2」(10,180トン)。冬とは思えないほど穏やかな紺ぺきの海と、白い船体のコントラストが美しい。全長155.6メートル、幅23.6メートル、乗客定員1,050名。自動車積載台数は乗用車約88台、トラック約52台

多様なニーズに応え、にぎわう"海の大動脈"

運輸省神戸海運監理部
運航部輸送課監督第一係長 畔上光彦


  • 岩壁に仲良く船が並んだ東神戸フェリー埠頭。左から第1バース(川之江〜新居浜航路)、第2バース(徳島航路)、第3バース(今治〜日向航路)、第4バース(高松航路)。同埠頭は、神戸市と各フェリー会社の委託を受けて(株)神戸フェリーセンターが管理しており、フェリーの入出港作業、乗船券の発売などの業務を行つているほか、観光客の誘致にも力を入れている。フェリーセンターヘの問い合わせは電話451・1011ヘ
  • 神戸の旅客 定期航路図
  • 深夜便の四国航路フェリーヘの乗船を待つ船客(東神戸フェリー埠頭東待合所)
  • 東神戸フェリー埠頭沖の関門を通過し、高松へ向かう関西汽船の双胴船「六甲丸」(三、○○〇トン)。二つの胴体からなる同船は車両甲板の広いのが特徴で、自動車積載台数はトラック五十五台、乗用車九十台。双胴船が就航した当時、ジェット旅客機"ジャンボ"が運航を始めたので"ジャンボフェリー"と呼ばれ、現在、関西汽船二隻、加藤汽船二隻の計四隻が神戸〜高松間に就航している
  • 日本力ーフェリーの東神戸〜日向航路「みやさき」(7,000トン)のダイナミックな車の乗降口。船首と船尾に同じような乗降口があり、神戸で船首から着岸して車を乗せると、逆に日向では船尾から着岸して車を降ろし、車がバックせずにスムーズに乗降できるようになっている
  • 予約車両の乗船をチェックしながら、車両甲板の駐車場所を船内に指示する四国中央フェリーボートの東神戸〜川之江〜新居浜航路「かわのえ2」(3,623トン)の一等航海士。「車をバランスよく積まないと、後で苦労するのは船の舵を握る航海士です。その日の予約台数をにらみながら、次々とやってくる車の重量や大きさなどを見て素早く判断するには、やはり経験が必要ですね」
  • 「みやさき」に乗船する宮崎県酪連の牛乳輸送車。市内の小学校の給食用にも使われている
  • 愛媛阪神フェリーの東神戸〜今治 松山航路「おくどうご3」(七、〇〇トン)の冷凍車用給電設備
  • 四国中央フェリーボートの東神戸〜川之江〜新居浜航路「にいはま2」(3,622トン)の操舵室。操舵室は船幅(21メートル)から左右とも少しせり出しており、舷側がよく見えるようになっている
  • 乗用車がずらりと並んだ室戸汽船の東神戸〜甲浦〜足摺航路「フェリーむろと」(6,472トン)の車両甲板
  • 車の荷台を岸壁から船の車両甲板に運ぶけん引車。限られた時間内に次々と運び込むため動きは素早い。無人の荷台だけを目的港へ運ぶシャーシー輸送は人手を省くため各航路とも増えている
  • 衛星放送を二十四時間受信している「神高丸」のパラボラアンテナ。中距離フェリーでは珍しい
  • 日本海運の東神戸〜高松航路「神高丸」(3,079トン)から下船する乗客。フェリーの移動式乗船橋は、この岸壁を利用する各社の船に対応できるようになっている
  • 「おくどうご3」の特別室
  • 四国フェリーの東神戸〜高松航路「神戸丸」(三、三○〇トン)の、らせん階段のある日本庭園風ロビー
  • 和田岬の第1関門を通って神戸港に入る関西汽船の阪神〜小豆島〜高松〜別府航路「あいぼり丸」(3,200トン)。この航路には同社の「こばると丸」も就航している。乗客定員900名。現在、神戸に入港する内海航路の純客船は、この2隻と阪神〜小豆島〜高松航路の加藤汽船「ぐれいす」「はぴねす2」の4隻


  • 「クイーンダイヤモンド」の女性専用グリーン寝台室(定員20名)。若い女性の旅行客に喜ばれている
  • 六甲アイランドフェリー埠頭。手前から第3、第2、第1バースで、第1バースに停泊しているのは「クイーンダイヤモンド」第2バースは、阪九フェリーが使用することになっており、第3バースは淡路フェリーボートの神戸〜大磯航路深夜更が発着している。フェリー埠頭の向こうは自動車専用埠頭
  • 大きな窓が並んだ「クイーンダイヤモンド」のパブ・喫茶ルーム

    「フェリーあかし」に積み込まれるブルドーザー。神戸から北九州へ行くのは阪九フェリーの六船、一日三便だけで、北九州を結ぶいわば産業航路になっている
  • 阪九フェリーの神戸〜小倉航路「フェリーあかし」(七、〇〇〇トン)への船積み作業で活況を呈する夜の魚崎のりば。この岸壁は、同社が東神戸フェリー埠頭の西側に整備した自社岸壁だが、手狭になったため、三月六日から六甲アイランドフェリー埠頭へ移転する
  • ダイヤモンドフェリーの六甲〜松山〜大分航路「クイーンダイヤモンド」(約一〇、〇〇〇トン)の、海が展望できる船内大浴場。二十四時間利用できる


  • 関西汽船の大阪〜神戸〜別府航路「さんふらわあ2」(12,000トン)の豪華な船内レストラン
  • ポートアイランド沖を快走する阪急汽船中突堤〜徳島航路の水中翼船「ほうしょう」。百二十八トン、航海速力三十五ノット、神戸〜徳島間を一時間四十五分で結ぶ
  • 中突堤で下船する関西汽船「あいぼり丸」の乗客
  • 大阪から中突堤へ向かう「さんふらわあ2」から、神戸の夜景を望む。ポートタワー、海洋博物館、そして山には市章と錨のマーク…、まさにエキゾチック神戸・ワンダフル神戸である
  • 船というより、飛行機の操縦室を思わせる「ジェット8」の操舵室。同船は、米・ボーイング社が開発した新しいタイプの高速艇で、ウォータージェットポンプによって毎分150トンの海水を噴射、海面から浮上して翼走する。翼走中はコンピューターによる自動姿勢制御装置が働き、水中翼で船体をコントロールするので、波高3.5メートルの荒天時でも航行できる(中突堤〜高松航路)
  • 沖縄からコンテナで送られてきた和牛を中突堤で降ろす大島運輸の神戸〜奄美大島〜徳之島〜沖永良部島〜与論島〜沖縄航路「あかつき」(4,990トン)。奄美の各島に寄港するのはこの便だけで、島の人たちにとって生活航路となっている。関西には奄美出身者が多く、重宝がられている
  • 「あかつき」で神戸から奄美各島、沖縄へ送られる中古車。沖縄では塩害がひどいため、中古車の需要もかなり多い
  • 「ジェット8」の客室で乗客に案内サービスをするスチュワーデス。「昨年5月からこのお仕事をしていますが、お客さまとー緒に、海を飛ぶ瀬戸内海の船旅はとても楽しいです。リクライニングシートにゆったりと座って、大きな窓から眺める瀬戸内海の景色は素晴らしいですよ」
  • すごい迫力で明石海峡の波の上を走る超高速船「ジェット8」(162トン)。時速80キロ、海のジェット機と呼ばれ、神戸〜高松間を1時間43分で結ぶ。加藤汽船と関西汽船の共同運航、乗客定員282名


  • 午前8時22分中突堤着の共同汽船の高速艇「うらかぜ」から下船する乗客。この便で通勤や通学する人も多く、定期券の利用者は2〜3割とのことである
  • 午前八時須磨港着のフェリーから下船する乗客。大部分が淡路からの通勤客
  • 二隻の船が並んで着岸している須磨港
  • 須磨港の淡路フェリーボートの船から下船するトラック。昼間は須磨港から、夜間は六甲アイランドから大磯港へ、一日五十三便が航行している
  • 中突堤から淡路島へ向かう共同汽船の神戸〜津名〜洲本航路高速艇「清風」。乗客定員150名、航海速力28〜30ノット、神戸〜津名間は61分、神戸〜洲本間は70分


  • 朝もやにかすむポートターミナル。向かつて右の西岸壁に停泊しているのが日中国際フェリーの神戸〜上海航路「鑒真」(九、〇〇九トン)。同船は日・中初の海上ルートとして、上海〜神戸・大阪間を毎週定期的に運航しており、神戸には隔週ごとに入港する
  • 「鑒真」から下船した乗客
  • 「鑒真」の一等和室
  • 神戸税関のポートターミナル旅具検査所
  • 出港する「鑒真」に、送迎デッキから手を振る見送りの人たち。船のデッキからも若い女性が一人、いつまでも手を振つていた
  • 明け方の神戸港中突堤から、白い船腹を赤く染めながら出港する別府航路の関西汽船「さんふらわあ2」(12,000トン)。瀬戸内海を航行する船では最大で全長185メートル、幅24メートル、最高速力25.7ノット。乗客定員1,148名。自動車積載台数は乗用車201台、大型トラック98台

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