182号表紙

No.182(昭和62年12月)

特集:

神戸の建物(上)

タイトルタイトル

神戸の建物

甲南大学図書館(第3回神戸市建築文化賞) レンガをあしらった落ち着きのある外観の中にも、学園らしい若々しさと明るさを巧みに表現している(東灘区本山町岡本8丁目、昭和53年)

表紙写真・市民広場を中心に並ぶポートアイランドの中核施設とポートライナー。右は、シンボリックな外観をもったユニークな超高層建物である神戸ポートピアホテル(第4回神戸市建築文化賞、昭和56年)。中央は、国際会議場も備えた神戸国際交流会館(昭和56年)。左は、シンプルでシンボリックな外観をもつワールド本社ビル(第4回神戸市建築文化賞、昭和59年)。ともにコンベンション都市、ファッション都市づくりの代表的施設である(中央区港島中町6丁目)

ポートピア'81を契機に花開く神戸の建物
神戸大学工学部教授 嶋田 勝次


  • 名谷(16)団地(建設大臣表彰、日本建築学会賞)
    神戸市住宅供給公社のタウンハウスの初期のころの作品。
    さまざまに変化する住棟群や鮮やかな屋根の色彩はエネルギッシュな印象を与えている。
    これに続く一連のタウンハウスの供給によって同公社は日本建築学会賞を受賞している
    (須磨区西落合7丁目、昭和55年)

  • パルパローレ
    元町通りに面して小広場を開いており、通りを歩く人々に何かを予感させ、中へ入ってみようかと思わせるような楽しい建物である
    (中央区元町通3丁目昭和54年)

  • モードリンダ本社ビル (第3回神戸市建築文化賞)
    曲線を巧みに生かしたシックなデザインと色調は、
    生田川沿いのシンボルとなっている
    (中央区旗塚通7丁目、昭和55年)
  • 三宮東ハイツ
    再開発住宅として建設された集合住宅で、レンガタイルとコンクリートの打ち放しがよく調和している。空中廊下は力強い変化に富む空間をつくり出している(中央区二宮町1丁目、昭和55年)
  • 東銀綜合ビル (第3回神戸市建築文化賞)
    都心の商業地域にあって、既存の高層建物群との調和を図っている。端正なデザインは銀行らしい重厚さを感じさせ、クリスマスのころの窓飾りも楽しい(中央区三宮町1丁目、昭和55年)
  • リクルート三宮ビル
    美しいガラスのカーテンウォールのビル。昼間は町の表情を映し出し、夜は内部の明かりが印象的である(中央区磯上通四丁目、昭和五十六年)
  • 市立中央市民病院
    (日本建築学会賞、建築業協会賞)

    神戸市の基幹病院らしいどっしりとした量感を感じさせるデザイン。新交通の駅舎と立体的に結ぶなど建築計画上の工夫も多い(中央区港島中町四丁目、昭和五十六年)
  • ポートアイランドスポーツセンター
    空に向けて鋭く突き出した三角屋根が特徴。プールとスケ−トリンクがある(中央区港島中町六丁目、昭和五十六年)
  • 西神(1)団地
    (日本建築学会賞、ひょうご住宅百選)

    カナダ生まれのツーバイフォー工法を用いて"和風"に挑んだ意欲的なタウンハウス。見事に日本風の住宅地景観をつくり出し、全国的にも注目を浴びた(西区糀台四丁目、昭和五十六年)
  • 六甲の集合住宅
    (日本文化デザイン賞、ひょうご住宅百選)

    60度の急斜面地を有効に利用した現代版の「懸崖(けんがい)造り」といえる力強い作品。住宅からの大阪湾の眺めは素晴らしい(灘区篠原北町3丁目、昭和58年)
  • 舞子ビラ・新館
    本館と渡り廊下で結ばれ、緑の多い庭園の中に美しく建っている。淡路島方面の眺望が開け、将来は明石海峡大橋も雄大に臨むことができる(垂水区東舞子町、昭和五十六年)
  • 名谷コープタウン
    (第5回神戸市建築文化賞、建設大臣表彰)

    4つのブロックに分かれて建設されたコーポラティブ住宅群(グループ方式による住む人の意志を反映させた共同住宅)。コモンスペースと豊かな緑が良好な環境を形成している(須磨区神の谷5丁目昭和57年)
  • 市営港島住宅(建設大臣表彰)
    「く」の字型に折れ曲った住棟配置や開放的な屋外空間が特徴。階段室のデザインや廊下のガラスブロックの明かり取りがおもしろい(中央区港島中町2丁目、昭和57年)
  • 甲南コモン
    (灘神戸生活協同組合生活文化センター
    〈第四回神戸市建築文化賞〉、
    兵庫県立健康センター)

    二つの施設が前庭を共同してつくることにより、楽しいコモンスペースを生み出した貴重なプロジェクト。建物も同様のデザインで端正にとりまとめている(東灘区田中町五丁目、昭和五十七年)
  • 甲南コモンの広々としたコモンスペース
  • 六甲パインモール
    明治期のレンガ造り倉庫をホーム・ファッションのショッピングセンターとして再生した好例。レンガの壁やのこぎり屋根がとても新鮮に感じられる(灘区新在家南町1丁目、昭和57年)
  • キムラタン本社営業部ビル
    (第4回神戸市建築文化賞)

    シックな色調とクラシックなデザインが特徴。ファッションアベニュー沿いのショーウインドーの付近には、ベンチも置かれている(中央区港島中町6丁目、昭和58年)
  • 市立博物館
    前東京銀行神戸支店の建物を利用して博物館として再生したもの。「居留地」という地区環境になじむとともに、京町筋の景観形成に寄与している(中央区京町、昭和五十七年)
  • リンズギャラリー
    北野坂のほぼ中央にあるファッションビル。レンガと鉄とコンクリートの素材がよく調和した、いかにも北野らしいデザインである(中央区北野町2丁目、昭和57年)
  • シャルレ本社ビル
    (第4回神戸市建築文化賞、
    兵庫県みどりの建築賞)

    セットバックした屋上庭園への植栽や半地下式の庭園など、緑化に対し意欲的に取り組んだ建物。小規模ながら印象深い(中央区港島中町7丁目、昭和58年)
  • 啓明女学院(第4回神戸市建築文化賞)
    広々とした須磨ニュータウンの中にあって、南欧風のデザインが女子校らしい明るさと、温かさを感じさせている(須磨区横尾9丁目、昭和58年)
  • 孫中山記念館
    「移情閣」「六角堂」として親しまれた異人館を孫文の記念館として改修・保存したもの。屋外も美しく整備され、散策を楽しむことができる(垂水区東舞子町、昭和五十九年)
  • ジャヴァグループ本社ビル
    (第4回神戸市建築文化賞)

    3つの円形を巧みに組み合わせ、中央にシースルーエレベ一ター(外からすけて見えるエレベーター)を配した持色あるデザイン。市民広場に面したカフェテラスも楽しい雰囲気を演出している(中央区港島中町6丁目、昭和59年)
  • 神戸パークシティ
    ポートアイランドのファッションタウン内の散歩道「ファッションアベニュー」の北側にそびえ建つ超高層住宅(24階建て)。バルコニーには、洗濯物を隠すガラススクリーンが設けられるなど、立地条件を考慮したグレ一ドの高い住宅である(中央区港島中町6丁目、昭和59年)
  • コスモポリタン製菓本社工場
    (第四回神戸市建築文化賞)

    チョコレー卜発生の地であるメキシコ風のデザインを現代的にアレンジしており、商品イメージを明るく語りかけてくれる(中央区港島中町七丁目、昭和五十九年)
  • 諏訪山レストハウス
    山並みのこう配に合わせた屋根をもち、六甲山の緑になじんだ建物である。展望レストランからの夜景は素晴らしい(中央区神戸港地方口一里山、昭和五十八年)
  • 田崎ビル
    (第4回神戸市建築文化賞、建設業協会賞)

    真珠の識別のために北側光線が有効に採り入れられるよう階段状にセットバックしており、ユニークな外観を構成している(中央区港島中町6丁目、昭和58年)
  • 神戸ポートピアプラザ 超高層住宅棟(24階建て)が4棟建ち並び、開放感あふれる住宅。白い外壁が青空に美しく映えている(中央区港島中町6丁目、昭和59年)
  • ダイエー厚生年金基金総合スポーツセンター(第5回神戸市建築文化賞)
    緑豊かな屋外空間と、端正なデザインの列柱がよく調和し、スポーツ施設らしいすがすがしさを感じさせる(西区学園東町3丁目、昭和59年)
  • 神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)
    外観はいかにもダイナミックで、多目的ホールとして大きな内部空間をもっている(中央区港島中町6丁目、昭和59年)
  • 松蔭女子学院大学・短期大学(第4回神戸市建築文化賞)
     建ち並ぶ校舎の屋根は六甲連山とつながるような山並みを感じさせる。また、外壁の落ち着いた色調はアカデミックな雰囲気を漂わせている。中庭にはカリヨンやベンチなど、キャンパスらしい楽しい工夫がみられる(灘区篠原伯母山町1丁目、昭和56年)



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