174号表紙

No.174(昭和62年4月)

特集:

神戸開港120年祭

神戸開港120年祭

(左)神戸開港120年祭の「春の祭典」でにぎわうメリケンパークのイメージ図

神戸開港120年祭 4月29日、華やかに開幕
メリケンパークを主会場に

テーマは、港の再生〈ポートルネッサンス〉
 港の再生〈ポートルネッサンス〉をテーマとした「神戸開港百二十年祭」は、四月二十九日、メリケンパークを主会場に開幕します。
 慶応三年(一八六八年)の開港以来、神戸発展の原動力となってきた神戸港の百二十年を祝い、港と市民のかかわりや港の将来像を展望することによって、国際都市としての神戸のあり方を考える契機にしたい、というのがこの祭典のねらいです。
 祭典は、四月二十九日〜五月十七日の「春の祭典」と、七月二十日〜二十五日の「海の祭典」(夏の祭典)に分けて展開されます。まず「春の祭典」の主な行事は、メリケンパーク・神戸海洋博物館・多目的ホール(フィッシュダンスホール)のオープン式典で四月二十九日開幕。同日から五月十七日までの会期中、さまざまな分野の人気歌手が毎日入れ替わってのライブコンサート"ライブ・イン・コウベ"がフィッシュダンスホールで開かれます。
 五月十二日には国際色豊かな神戸開港百二十年記念式典が神戸国際会議場で。また、シアトル・天津・上海・神戸港などの港湾管理者が港湾・海運問題について討議する環太平洋友好港会議は五月十三、十四日の両日、神戸海洋博物館で開催されます。
 このほか、帆船「日本丸」が祭典に先立って記念入港し四月二十九日、中突堤で帆を張るほか、ゴールデンウイーク(四月二十九日〜五月五日)には、イベント船上でのステージショーやワイン&ビーフまつりなどのメリケン・フェスティバル、さらに、会場を一回りすれば食の文化が満喫できるメリケン・グルメ・フェスタ(五月十六、十七日)などがメリケンパークで開かれます。
 「海の祭典」は、七月十九日の前夜祭"日本の海のまつり"を皮切りに、海の祭典記念式典(七月二十日)、マリーンコンサート(同)、そして最終日(二十五日)には、レーザーパフォーマンスと花火大会がメリケンパークで行われ、光とサウンドと花火のショーを繰り広げます。

  • 写真石畳の展望広場、散策路、バザー広場などが整備されている広々としたメリケンパーク
  • 写真港の鼓動と潮のにおいが心地よい
  • 写真水際の散策路に整備された水路
  • 写真メリケン波止場の上屋を市民が楽しめる施設として再利用したフィッシュダンスホール(奥)とレストラン(手前)
  • 写真神戸開港当日に在港していたイギリス艦隊の帆船旗艦「ロドニー号」の精巧な復元模型(神戸海洋博物館屋外展示場)。長さ12.4メートル、幅2.0メートル、マストの高さ8.7メートルで実物の1/8の大きさ
  • 写真

    神戸海洋博物館の2階テラスからメリケンパークと港内を望む

    写真神戸開港120年記念事業として、「映画の発祥地神戸に記念碑を建てる会」がメリケンパークに設置した「映画記念碑」。大きな自然石の中央をスクリーン風にくり抜き、その前面に観客席風に玉石40個を配置している

海・船・港の歴史と未来を展示神戸海洋博物館4月30日オープン
ワイドスクリーンで未来の海底旅行も

 神戸開港百二十年祭の主会場となるメリケンパークは、市民に親しまれる港づくりの一環として、メリケン波止場と中突堤の間の海面を埋め立てて建設された総面積十五・六ヘクタールの臨海公園です。東と南の水際線を生かした散策路、石畳の展望広場、シーサイド広場、バザー広場などのある広々とした公園で、港の鼓動がじかに伝わってくるここからの眺めは、港と市民の結び付きを一層深めることでしょう。
 メリケンパークの核となる神戸海洋博物館は、大海原を駆ける帆船の帆と波をイメージ化した白い屋上スペースフレームが、赤いポートタワーと並んでひと際映えています。海・船・港の歴史と未来を展示したユニークな博物館で、次代を担う青少年に、夢とロマンに満ちた海洋・海事について正しい知識と深い関心を持ってもらうことを目指しています。
 神戸港の昨日・今日・明日をダイナミックに演出した「シンボルゾーン」、港のあけぼのから現在に至る神戸港の歩みを紹介した「港の歴史ゾーン」、港の建設や荷役を紹介した「港の技術ゾーン」、最新の造船技術と航海などを紹介した「船の科学ゾーン」、世界各地で伝統を守りながら航海を続ける船を紹介した「世界の民族船ゾーン」、また、三百六十度のワイドスクリーンで未来の海底旅行を演出した「未来ゾーン」など、約二千平方メートルの大展示室や五百平方メートルの未来展示室を中心に、臨場感あふれる演出を凝らしています。
 さらに屋外展示場には、一八六八年一月一日の神戸開港当日、在港したイギリス艦隊の帆船旗艦「ロドニー号」の精巧な復元模型(長さ十二・四メートル、高さ八・七メートル)も展示されています。このほか、館内には船の発達史を描いた大壁画のある玄関ホール、映画・講演会などに利用できる大ホール、図書室、会議室、そして休憩所、港の見えるレストランなどがあります。
●神戸海洋博物館の開館時間=午前十時〜十七時(夏季時間延長)●入館料=大人五百円、小・中学生二百五十円(ポートタワー共通 大人七百円、小・中学生三百五十円)●休館日=月曜日(月曜日が祝日の場合は開館で翌日休館)。
お問い合わせは神戸海洋博物館(TEL二九一−六七五一)へ。

メリケン波止場の上屋を再利用フィッシュダンスホール
 また、フィッシュダンスホールは、メリケン波止場の上屋(倉庫)を若者や市民が楽しめるよう再利用した施設で、高さ二十メートルの魚のモニュメントが目を引くレストハウスも併設されます。さらに海洋博物館の北側には、高さ百三十五メートル、地上三十三階、地下二階、客室数五百の超高層ホテルニ棟の建設が予定されており、そのうち片方が既に着工、六十四年夏ごろオープンの予定です。

  • 写真主展示室の導入部に飾られているフィギュアヘッド。ロッテルダム(オランダ)のマリタイムミュージアムから贈られた
  • 写真広々とした玄関ホールの大壁画。丸木船から現代・未来の船への発達史を有田焼の陶板でかたどっている
  • 写真真珠・金・銀・宝石をちりばめた帆船のモニュメント「パールシップ」
  • 写真水の都゛ベニス"のゴンドラ
  • 写真開港当初の様子を表わしている「摂州神戸海岸繁栄図」
  • 写真万葉の昔から都に近い良港として栄えてきた神戸港の歴史を紹介する「港の歴史ゾーン」
  • 写真開港の式典が行われた運上所(後の神戸税関)の建物を囲んで、「エエジャナイカ、エエジャナイカ」と踊り歩く人々の模型
  • 写真平清盛による経ケ島築造を再現した模型
  • 写真上方・江戸間航路で活躍した灘の樽廻船などの模型
  • 写真明治期の機関車と神戸の風俗。ガス灯、ゴルフ、パーマネント…
  • 写真神戸港の近代化に大きな役割を果たした鉄道桟橋の橋脚に使われたスクリューパイル(右)と和田岬灯台の模型(左)
  • 写真昔の荷役風景の模型
  • 写真神戸港の昨日・今日・明日をダイナミックに紹介する「シンボルゾーン」
  • 写真船の操だ室(模型)に立つつと、前面に神戸港と市街地の映像が広がって見える
  • 写真近代的な港の仕組みを紹介するコンテナターミナルの模型
  • 写真天井全体がスクリーンになっている「未来展示室」の映像ドーム。このドームで未来の海底旅行が楽しめる
  • 写真マリンレジャーに挑戦
  • 写真これが自分の声かとびっくりする"海の中の会話"の実験
  • 写真水の圧力など海底の神秘を紹介
  • 写真海の鉱物資源
  • 写真無限の可能性を秘めた海洋観測システムの紹介
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