154号表紙

No.154(昭和60年7月)

特集:

コウベグリーンエキスポ85

総合運動公園駅前広場の噴水が"Date 6"。総合運動公園のシンボルにふさわしい、美しさと力強さをたたえている

華やかに開幕
コウベグリーンエキスポ'85

 花と緑の博覧会「コウベグリーンエキスポ'85」がいよいよ開幕です。ユニバーシアード神戸大会の文化行事として、11月4日まで107日間にわたり、神戸総合運動公園(須磨区緑台)で開かれます。
 私たちの暮らしに潤いと安らぎを与えてくれる緑。コウベグリーンエキスポ'85は、その大切さを、見て、触れて、参加しながら教えてくれる楽しさいっぱいの博覧会です。"人と緑のふれあい"をテーマに、ゆるやかな丘陵地約56ヘクタールに広がる会場を5つのゾーンに分け、パビリオンでの展示や盛りだくさんのイベントをはじめ、会場内にあふれる花と緑が、私たちを歓迎してくれます。

シンボルゾーン

シンボルゾーンの最大の呼び物"花のお祭り広場"。約2・3ヘクタールの野球場の内外野部分が大花壇となり、イベント会場としても利用される

 地下鉄総合運動公園駅を中心としたシンボルゾーンは、花と緑と彫刻に囲まれた憩いの広場です。また、ここは全体が神戸のイメージを表現した空間で、路面はすべてレンガ風ブロック敷き。白いラインでアクセントをつけ、モダンな印象を与えています。
 駅前広場でまず目につくのは、大きな噴水池"Date 6"。五角形をした池の四方から中心に向かって水がアーチを描きながら噴き出し、中心から噴き上げる水柱と一体となってくだける。六甲山と神戸港をモチーフにしたこの噴水池は、総合運動公園のシンボルにふさわしく、美しさと力強さをたたえています。
 駅と陸上競技場をつなぐ中央橋は、長さ一〇五メートル、中央部の幅二〇メートルという大きな歩道橋で、クスノキの大木がずらりと並んだ"緑の大門"がプロ厶ナードに涼しい木陰をつくり出します。
 そしてシンボルゾーン最大の呼び物は、半堀り込み式の野球場が会場となる"花のお祭り広場"。約二・三ヘクタールの野球場の内外野部分が大花壇となり、北海道から九州までの四十三の自治体と、三十五の民間企業が参加し、それぞれ趣向を凝らしたデザインの花壇をつくりあげます。大花壇は、会期を前・後期に分けて植え替えられますが、前期は、ベゴニア、サルビア、コリウス、ペチュニアなど八種類、二十五万株を使用。"花のお祭り広場"は、その名の通り、花に囲まれたイベント広場で、花壇の花々と咲き競うかのように、華やかで、熱気あふれるプログラムの数々が広場で繰り広げられます。

テーマゾーン

レーザービームや最新の映像技術を駆使して新緑や紅葉の彩り、雷光などを演出するライブパフォーマンス(テーマ館)

「人と緑のふれあい」をテーマとするテーマ館や、新しい映像技術を駆使したメルヘンタッチの連鎖劇場"マジカビジョンシアター"をはじめ、各企業パビリオンなど九館と日本庭園が、ポートピア'81の興奮をもう一度呼びおこしてくれます。パビリオンゾーンと隣接する"港町一番街"では、ウエストコースト風の港町を再現。レストランや売店が軒を並べ、世界の物産展も開かれます。また、観客一千人収容の"水上ステージ"では、連日歌やバラエティショーなど楽しいイベントが繰り広げられます。

*テーマ館(テーマ・人と縁のふれあい)

 緑の大切さ、都市と緑のかかわりが楽しく理解できるパビリオンです。展示ゾーンは「花と緑が育む美しい心」をテーマに、自然の美しさ、豊かさを映像や音楽などを採り入れて展開、六甲山系で自生する昆虫を自然の姿で紹介するほか、ドラマチックな空間"ライブパフォーマンス"ではレーザービームや最新の映像技術を駆使して、新緑や紅葉の彩り、雷光などを演出、来館者は疑似森林浴を楽しんだり、あらしに遭った気分を味わいます。観覧時間約四十分、収容人員約六百人。出展・神戸グリーンフェア実行委員会。

*KOBEマジカビジョンシアター(物語のタイトル・七色のファンタジー)

 映画と舞台上の芝居とが一体化した連鎖劇。砂や岩ばかりのロック王国の王女ロッコが神戸でアジサイの精アッコに出会って神戸を案内してもらい、花や緑の大切さを知るというストーリー。上映一回十五分。出演者は、マジカビジョンフェアリーズ八人がロッコ・アッコ役を交替で演じ、また、映像には、山内明、正司花江、レッゴー長作などが出演します。出展・神戸グリーンフェア実行実員会 収容入員一回約五百人。

顔面八メートルの赤い天狗の面(そごう匠の村)

*そごう匠の村(テーマ・天狗が誘う技のふるさと)

 日本に伝わる優れた伝統工芸を集め、来館者と匠たちとのコミュニケーション、匠たちの作った工芸品とのふれあいを演出。匠の実演は一週間ごとに替わり、販売コーナーでは、天狗のキャラクターグッズを含め優れた伝統工芸品がいっぱい。出展・株式会社そごう 観覧時間三十分、収容人員六百人。

ミサワホーム・エイト館の外観

*ミサワホーム・エイト館(テーマ・自然と先進技術の調和)

 これまでに開発された数々の先進技術と、住まいを取り巻く住環境(自然)とを調和させたアメニティのある暮らし。ホー厶オートメーションやニューメディア時代に対応した先端技術の成果も展示しています。出展・ミサワホー厶株式会社 観覧時間三十分、収容人員四十人。

*NEC C&Cパビリオン(テーマ・Man and C&C)

 未来社会の主役である人、家族、持に子供たちを主役に考え、先端技術の粋を分かりやすく、身近な形で展関。十八台のパソコンと、それに対応するモニターテレビをマルチに配列した"PCニューメディアコロシア厶"は、パソコンがはじめてというんも気軽に楽しめ、また、パソコンと無線を連動させた"厶ーンステーション"も、コンピューターが好きな人には絶好の遊び場。出展・日本電気株式会社、日本電気ホー厶エレクトロニクス株式会社 観覧時間五十分、収容人員約三百人。

*ウォーターフェアKOBE'85
「H2O館」(テーマ・考えよう水−くらしと水・資源としての水)

 シアター、展示ゾーンなど五っのゾーンに分かれています。メインとなるシアターゾーンでは、日本の「川と自然」などを描いた作品「STREAM」(流れ)を三面マルチ映像で上映。展示ゾーンでは音と光による"ウォーターパフォーマンス"のほか、南氷洋から連はれた"南極の氷"や各国、日本各地の「名水」なども展示。出展・国土庁、水の週間実行委員会、神戸市 観覧時間シアターゾーンニ十八分(収容人員二百人)、展示ゾーンニ十分(二百八十五人)

さまざまな造園技術を駆使した日本庭園

*日本庭園(テーマ・現代における 日本庭園)

 園内にはスギ、モミジ、サツキなどの木々が涼しい木陰をつくり、自然石を組んだ滝口からは水がいきいきと流れ出しています。また、芝生広場には野立ての茶席が設けられるようになっています。さまざまな造園技術を駆使した、日本情緒たっぷりな空間です。出展・神戸市造園協力会 観覧時間三十分)

セキスイハイム館の外観

*セキスイハイム館(テーマ・風と光と縁…未来住宅へのアプローチ)

 「自然とのふれあい」を主目的に、その具体的な方法を住まいの側面からとらえています。光と緑との接点、室内環境としてのインテリア計画、ホー厶エレクトロニクスによる防災・防犯管理、ホームコンピューターによる家計・健康管理システ厶…など。出展・積水化学工業株式会社 神戸ハイ厶営業所 観覧時聞四十分、収容人員四十人。

"金絲猴"をモデルにしたかわいいロボット(神戸市開発局)

*2001コミュ二ケーション館(未来のコミュ二ケーションを探る)

 エレタトロニクス、先端技術と新しいまちづくりの融合を通して"人と緑のふれあい"をテーマとする新しい都市の創造はどうあるべきかを、六つの企業・団体がそれぞれの分野から提案しています。

〔東芝〕ニューメディアや、エレクトロニクス技術が住まいと暮らしの安全を守っている様子などを紹介。

〔ナショナルエレクトロスペース〕花の映像でつくるモニターの森など、楽しいコミュ二ケーションが広がるニューメデイアの世界。

〔三菱電機株式会社〕日本の伝統芸能と三菱の最先端技街のファンタティックな世界。

〔NTT〕ISN(高度情報通信システ厶)ゼミナールコーナーでは、ロボットがマルチビジョンを使って21世紀の暮らしを紹介。

〔住宅・都市整備公団〕住まいと環境の関係係を過去から現在まで、幅広い視点で紹介。

〔神戸市開発局〕二十一世紀に向けての神戸市の代表的なまちづくりとその技術を模型、メカニック、特殊効果などの手法を駆使して展示。

"港町一番街"を象徴する船の舵(かじ)と灯台の模型

ショッピングや食事に
"港町一番街"

"水の街"の一角に、しゃれた建物が軒を並べる"港町一番街"は、ショッピングとレストラン街。旅の気分も味わえるユニークな界わいです。

グリーンエキスポ'85
大観覧車

テーマゾーンの一角に七色のカラフルな姿を見せる大観覧車"ジャイアントホイール"は全高五十メートル、項点は海抜百五十メートルのビッグサイズです。観覧車に乗ると眼下にパノラマが広がります。所要時間十二分。

ウッドランドゾーン

仲良く寄り添う金絲猴のカップル。左が、がっちりした体格の雄の金金(チンチン)、右はスマートでやさしい顔をした菲菲(フェイフェイ)

〔森の国〕

 会場のほぼ中央、自然林に囲まれたウッドランドゾーンは、小さな丘をそのまま生かした「森の国」です。森の中には、神戸の友好都市、中国の天津市からやってきた金絲猴や、中国のポニーと呼ばれている果下馬の仲良し親子、また、色とりどりの鳥たちが飛び交う"フライングケージ"などがあります。
 金絲猴は、中国にしか生息しない珍しい動物でパンダ同様、中国では第一級の保護動物です。特徴は、その名の通り金色のふさふさとした毛並み。特に跳躍のときは、絹のような毛がふわりと舞い、まるで衣を羽織って天から舞いおりてくる"仙女"のよう。「孫悟空」のモデルになった猿と呼ばれているのも、そんな美しい毛並みと、いたずっぼい顔だちからかもしれません。今回お目見えするのは、金金(チンチン、雄15歳)菲菲(フェイフェイ、雌8歳)の二頭。
 また。果下馬は昨年十一月。天津動物園から神戸の王子動物園に贈られたもので。体が小さい割に力持ちで、おとなしいのが特徴。今年二月神戸で生まれたはかりの雄の赤ちゃんも、両親と一緒に愛きょうをふりまきます。

ファンタジーソーン

〔もりっこランド〕

自然林と市の子川に囲まれたファンタジーゾーン内、約四・二ヘクタールのもりっこランドは、スポーツ心たっぷりの遊園施設です。日本初登場の宙返りブランコ"フライングスインガー"や"ポンピングログ"をほじめ、遊具は十八種。いずれも低料金で楽しめます。

アドベンチャーゾーン

"冒険のくに"案内図

ワンパク少年たちの人気の的になりそうな、フィールドアスレチック風のダイナミックな木製遊具

ウサギさんやカメさんのいる遊び場

〔風の丘〕

お花畑のある芝生の広場で寝ころんだり、弁当を広げたり、そんなゆったりと時間を過ごすのもよし、一方、思いっきり体を動かしたいと思う人は大型遊具や、ファミリーで汗を流せるトリム器具をどうぞという、いわば"静"と"動"の空間をミックスしたのがこのゾーンです。冒険的な要素を含んだダイナミックなフィールドアスレチック風の木製遊具などがあります。

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