150号表紙

No.150(昭和60年3月)

特集:

準備進むユニバシアード85

'85国際室内陸上競技神戸大会の女子50mハードル
 ユニバーシアード神戸大会の参加表明国は、すでに九十カ国に達しており、同組織委員会では五月下旬の参加申し込み締め切りまでには、ユニバーシアード史上最高の百カ国を超えるのは確実とみている。
 神戸総合運動公園陸上競技場はじめ、競技施設もほぼ完成した。陸上競技場の補助競技場やテニスコートではスポーツを楽しむ市民の姿が目立ち、ユニバーとともに市民のスポーツ熱は高まる一方である。また、大会の運営や通訳などに当たる市民ボランティアの応募も好調で、すでに一万人に迫り、選手村の運営に当たるボランティアは定員をオーバーしたため、三月末の締め切りを待たず二月中旬で募集を締め切った。さらに、市内の銀行、区役所の窓口、ショッピングセンターなどに設けられた「ユニタン募金箱」にも市民のカンパが相次いでおり、最終的には一億円を軽く超えるとみられている。
 このようにユニバー熱の盛り上がる神戸で、'85国際室内陸上競技神戸大会が九日、神戸ポートアイランドホールで開かれた。一二カ国五一人の選手が参加、ユニバーシアードを大きな目標にしている若い選手たちは男女二一種目にわたって迫力ある競技を展開した。

人と緑の"ふしぎの世界"

グリーンエキスポ・パビリオン展示内容決まる

テーマ館の完成予想図

H2O館のテーマ展示ゾーン予想図

H2O館全景予想図

大きな天狗の面をつけたそごう匠の村の外観予想図

 テーマゾーンにできる九つのパビリオンのうち、すでに「テーマ館」「KOBEマジカビジョンシアター」(出展・神戸グリーンフェア実行委員会)、「そごう匠(たくみ)の村」(そごう)、「ウォーターフェアKOBE'85―H2Oの館」(国土庁、水の週間実行委員会、神戸市)の出展内容が決まっており、残り各館も具体的な内容の倹討を急いでいます。
 テーマ館は、「人と緑のふれあい」をテーマに、美しい日本の緑を感じとってもらうとともに、都市と緑のかかわり、緑の大切さなどを楽しく、わかりやすく理解してもらうことにしています。このテーマ館に併設されるKOBEマジカビジョンシアター"七色のファンタジ−"は、映像と舞台をドッキングさせた連鎖劇で、スクリーンの中からかわいいマジカビジョンフェアリーズがステージへ飛び出し、演技します。

超大型の天狗の面が登場 そごう匠の村

 そごう匠の村は、木など自然の素材を使った伝統工芸に生きている"技"をテーマに、自然と技の接点を象徴するものとして天狗(てんぐ)を取り上げ、これを中心に構成します。パビリオン正面に高さ八メートル、幅六メートルの超大型の天狗の面を設置、天狗が出現する場面を音や光を使って作り出す「天狗に逢える森」や、「匠の謎(なぞ)七選」、「現代の匠たちの実演」などを行う計画です。

水のすべてを紹介 H2O館

 ウォーターフェアKOBE'85―H2O館は、「考えよう水―くらしと水、資源としての水」がテーマで、エアーテントを使った楕(だ)円形半球型のパビリオン。館内は、昨年アメリカで開かれた国際河川博覧会に日本政府館のメイン展示として出品した三面マルチ映像を上映するシアターゾーンと、特殊な照明や音響装置を使った展示や、ビデオ・模型などで水や水道をさまざまな角度から紹介する展示ゾーンに分かれています。

 以上のほか、出展が決まっているパビリオンとしては、自然エネルギーを使った未来の住宅を内容とする「ソーラーパワーホーム」(仮称)出展・ミサワホーム、日本庭園の伝統美を創出し、人の心にやすらぎを与える「日本庭園」(同)神戸市造園協力会、"風と光と緑"をテーマに新素材、ホームオートメーション等を駆使したパビリオン「セキスイハイム館」(同)積水化学工業のほかに、二館の企業パビリオンが内定しています。

エベント計画(第2次案)まとまる

 「コウベグリーンエキスポ'85」の盛りだくさんなエベント計画第一次案に続いて、第二次案がまとまりました。実施場所は、テーマゾーン内の水の街に設けられる水上ステージ(千人収容)で、10月後半から閉会日まで、グリーンエキスポの最後を飾る華やかなショー"さよならグリーンエキスポ'85"や、予選・本選を延べ3日に分け開催する"グリーンエキスポ・カラオケ大賞"などが人気を呼びそうです。エベント計画第二次案は次の通り。

水上ステージ

日本の調べ 三曲フェスティバル(9月)

日本古来の三曲 箏、三弦、尺八の供宴をユニバーシアード開催期間中に開催し、外国からの来場者にも親しんでもらう。神戸三曲協会会員が出演

オータム・クラシック・シリーズ(10月)

芸術の秋にふさわしくポピュラーなクラシック音楽を中心に宮本慶子とマリンバアンサンブルローザ、テレマン室内管弦楽団、神戸室内合奏団、松本幸三などがそれぞれ得意のレパートリーを演奏する楽しいシリーズコンサート

グリーンエキスポ合唱フェスティバル(10月)

兵庫県合唱連盟に加盟している合唱団有志による趣向をこらした楽しいコーラスのフェスティバル

グリーンエキスポ・カラオケ大賞(10・11月)

広く出演者を募集し、それぞれが日頃自慢ののどを競う

さよならグリーンエキスポ'85(10・11月)

テレビ、ラジオ、CFなどで活躍し、人気のある松原みき、岸田智史、Toshitaro、長江健次、ばんばひろふみ、森尾由美、閉会日は松本伊代がそれぞれ日がわりで出演する

エレクトーンの演奏(期間中)
主要エベントの間に毎日2〜3回エレクトーンによるポピュラーな曲の演奏を行い、観客に楽しんでもらう

わたしたちみんなのふれあいの祭典
5月16日〜9月5日「ユニバーシアードフェスティバル」

日本のまつりイン神戸・秋田竿灯(秋田)

 ユニバーシアード神戸大会の文化の祭典「ユニバーシアードフェスティバル」は、大会一〇〇日前の5月16日から9月5日までの一一三日間、市内の各所で開催されます。「愛」をテーマに、国際色豐かな催しを多彩に繰り広げる大エベントで、日本全国から、世界から、人と文化が神戸に集まり、国際的なふれあいの輪を広げます。
 主なエベントは、5月16日、オープニングエベントとともにこの日から国際親善の日(夕べ)が始まります。ユニバーシアード参加国を中心に20数カ国が参加。講演会、音楽と踊り、観光、料理、物産展などのエベントを通して各国との理解とふれあいを深め、国際親善をはかろうというものです。
 7月の第一回神戸国際フルートコンクールは、ユニバーシアードの開催を機に、わが国で初めて開催される国際的規模の本格的なコンクールです。
 8月には、フェスティバルの最大の呼び物、ふれあい広場が始まります。この広場は"手をつなごう世界のふるさと"をテーマに、研究学園都市コミュニティプラザや須磨パティオ買物広場、さんちかホールなど六つの会場にふれあい広場を設け、国際色豐かな世界各国の民族芸能、音楽、バレエの公演を行うほか、日本各地の伝統芸能や民踊などの自由な発表の場となります。現在、外国からの広場への参加申し込みは15カ国24団体にのぼっていますが、最終的にはまだまだ増えそうです。また、ユニバーシアード大会の前夜祭として行われる日本のまつりイン神戸では、秋田竿灯(秋田)、石見神楽(鳥根)など日本各地の有名な伝統的祭りが一堂に会して、大会ムードを一挙に盛りあげます。
 このほか、世界学生美術展として、世界の大学生が絵画を通してお互いの理解と友情を深める絵出展と、学生たちのみずみずしい感性がとらえる写真展がユニバーシアード大会の開幕に合わせて開催されます。人が出会い、文化が出会う楽しい祭りの輪の中へ、ぜひあなたも入ってください!

ユニバー協賛「手づくり人形コンクール展」

 ユニバーシアードフェスティバル協賛の「手づくり人形コンクール展」が3月4日から12日まで中央区の市立婦人会館で開かれた。このコンクールは、ユニバーシアード'85を機に市民レベルの国際交流を図ろうと、同会館人形の家と市教育委会が企画、市民から手づくり人形を募ったところ200点余の作品が寄せられた。展示期間中来場者に好きな人形を選んで投票してもらい、これを参考に審査員が優秀作品を選び、この作品をボランティアが量産してユニバ一シードフェスティバルに参加する各国の参加者が持参する人形と交換することにしている。

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