13号表紙

No.13(昭和47年12月)

特集:

神戸の文化財(上・市街地編)

神戸の文化財〈市街地編〉

古い歴史の遺香

 海と山にはさまれたエキゾチックなみなと町、明るく開放的な神戸ー。神戸といえばやはりこんな表現がぴったりだが、この明るさの中で、古い文化財がひっそりと眠っていることについ気づかないでいる人が、あるいは多いのではなかろうか。
 神戸は奥が深い。そして自然と歴史の織りなす文化財も豊富である。古い歴史の遺香をしばしかぎながら改めて神戸を見つめなおしてみる意味で、市街地編と西北神地区編の上・下にわけて「神戸の文化財」を特集してみた。

重要文化財 金襴手獅子牡丹唐草文(きんらんでししぼたんからくさもん)八角大壺 中国明時代(白鶴美術館蔵)  中国明朝時代の嘉靖期(1522〜1566)を代表する独持の赤絵磁器。この八角大壺は世界に2つしかなく、別の1点はイギリスのデービッド美術館にある。
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観能図 紙本著色 8曲屏風半双の部分 安土・桃山(市立南蛮美術館蔵)

 豊臣秀吉が聚楽台(じゅらくだい)に後陽成天皇をお招きして観能の宴を催した時の有様を描いたものと伝えられる。画中、土間に南蛮人や黒人の姿が見られて興味深い。
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重要文化財 泰西王候騎馬図(四枚組のうち二枚)安土・桃山(市立南蛮美術館蔵)

泰西王候騎馬図はわが国初期洋画の代表的作品で、跳躍する馬上で剣をふるう王候の姿を写実的に描いている。構図の豪放、色彩の華麗さが持徴。もと会津若松城内に建てられた書院のふすま絵だったと伝えられ、旧会津藩主松平家所蔵のものと連続して1双をかたちづくっている。
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